チュイルリー公園内にある写真、映像をメインにした美術館。コンコルド広場に面して建つこの美術館は、元々はナポレオン3世時代にジュ・ドゥ・ポーム(テニスの前身)のコートとして建てられたもの。1900年代に展覧会場として改装され、1930年代にはピカソやモディリアーニ、藤田嗣治などの作品を収蔵。後に印象派の美術館として知られるようになりますが、1986年にそれらの作品がオルセー美術館に移され、翌年の再改装を経て、1991年に現在の写真、映像、インスタレーション作品を扱う現代アート美術館としてオープンしました。
オリジナリティあふれる展覧会は定評が高く、美術館前に長い列ができていることもしばしば。過去にはウィリー・ロニやナダールなどフランスを代表する写真家の展覧会が開かれ、取材時は、アメリカの写真家ダイアン・アーバスのフランス初の大回顧展が開催されたりと、話題がつきません。
中に入るとすぐにチケット売り場があり、0、1階(フランス式。以下階数は仏式)が特別展示会場になっています。人気がある展覧会でも入場制限がされるので、ゆったりと自分のペースで作品を楽しむことができます。地下には現代アート作品の展示スペースや映像ルームがあり、貴重な映像を楽しむことができるのも、映像ファンにはうれしいところ(上映スケジュールはホームページで見ることができます(フランス語のみ))。チケット売り場脇にはブティックもあるので、展覧会だけではなく、写真や映像についてもより深い知識を得ることができるでしょう。写真発祥の地フランスで、パリジャン、パリジェンヌに混ざって写真鑑賞をするのも、パリ旅行のすてきな思い出になるかもしれません!
INFORMATION
ジュ・ドゥ・ポーム - Jeu de Paume
住所 →パリの地区マップ1 place de la Concorde 75008 (地区:オペラ )
TEL
01 47 03 12 50
最寄り駅 →メトロ路線図
Concorde 1、8、12番線 徒歩3分
開館日
11:00〜19:00(火〜21:00)
休館日
月、1/1、5/1、12/25
料金
通常10€ 割引7.5€、25歳以下無料
パリ・ミュージアム・パス
利用不可
→http://www.jeudepaume.org/