〈映画〉モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由

Photo © 2015 / LES PRODUCTIONS DU TRESOR – STUDIOCANAL
『ベティ・ブルー 愛と激情の日々』や『ポンヌフの恋人』など、愛にすべてを捧げる主人公の男女の姿が世界中の女性たちの心をわしづかみにした、あの時代から30年。女優としても活躍し、前監督作がカンヌ国際映画祭で審査員賞も受賞した期待の新鋭監督マイウェンが、強く求め合うのにすれ違う男と女の姿を描いた、恋愛映画の傑作が新たに誕生しました。




[one_half][/one_half][one_half_last]==STORY==
スキー事故で大けがを負ったトニーは、リハビリセンターで黙々とトレーニングを続けながら、元夫のジョルジオとのハリケーンのような10年間を振り返る。

トニーは弁護士で知性と教養に溢れているが、容姿やスタイルは平凡だった。一方、レストラン経営者のジョルジオは、女性を喜ばせることに天才的で、いつも美女に囲まれてパーティ三昧の派手な暮らしを送っていた。

そんな二人がなぜ愛し合うことになったのか?さらに結婚した途端、理想の男のはずのジョルジオが、思いがけない素顔を見せ始める──。
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トニー役は、監督としても高く評価されるエマニュエル・ベルコ。恋の喜びと愛の不安に激しく揺れながらも、自分を取り戻そうともがくトニーを熱演し、カンヌ国際映画祭で見事に女優賞に輝きました。一方、ジョルジオ役はフランスが世界に誇る名優ヴァンサン・カッセル。愛さずにはいられないセクシーで魅力的なダメ男を演じきりました。ジョルジオの突飛な言動に傷ついたトニーの逃げ場所となる弟役には、名匠フィリップ・ガレル監督の息子で、子供の頃から父親の監督作に出演し、近年では『SAINT LAURENT/サンローラン』の圧倒的な存在感で注目されたルイ・ガレル。彼の恋人役には、マイウェン監督の妹で、『ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー』で印象的な役割を務めたイジルド・ル・ベスコ

甘さだけでなく、リアルで官能的な大人が満足できる恋愛映画。パリのおしゃれなレストランやファッション、カジュアルだけど個性的なウェディングなど、今のパリジェンヌたちのライフスタイルが覗けるのも魅力です。

『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』
監督:マイウェン
出演者:エマニュエル・ベルコ、ヴァンサン・カッセル、ルイ・ガレル、イジルド・ル・ベスコ
原題:MON ROI/2015年/フランス/126分/仏語/日本語字幕:横井和子/R15+
配給:アルバトロス・フィルム、セテラ・インターナショナル
公開:2017年3月25日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開(詳細はこちら
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