ひとりラクレットもできちゃう、お手軽チーズ「ミニ・ベビーベル」

親指と人差し指で輪っかを作って「このくらいの大きさで、赤くて丸いものなーんだ?」と聞かれたら、プチトマト?梅干し?ピカチューのホッペ?なんて答えが返ってきそうですが、フランスならきっと「ベビーベル!」と答える人がたくさんいるはず。子供から大人まで、フランス人が愛してやまない「Babybel(ベビーベル)」は、1952年に誕生した真っ赤なワックスのシェルに包まれた丸い形のチーズ。




直径10cmほどのオリジナル版は、厳密には30年代に登場しましたが、商品化されフランス全土で売り出されたのは60年代に入ってから。1977年にはふた口サイズの「Mini Babybel(ミニ・ベビーベル)」が発売され、さらにその人気に火がつきました。今では世界76カ国で販売されている、世界的な定番商品と呼べるでしょう。

「365日違うチーズを楽しめる」と言われるチーズ大国フランスですが、従来のチーズとはまったく異なるワックスに包まれた形態が、当時のフランス人にとってかなり斬新で画期的なものだったようです。特にミニサイズは持ち運びにも便利で、ピクニックや子供たちに持たせるおやつのメニューとして超・定番のチーズになりました。スーパーのチーズコーナーでは、ネットに入って売られている「ミニ・ベビーベル」が必ずあり、日持ちもするのでとりあえず買って冷蔵庫に入れておくと、いざという時に助かります。

ワックスからちらりとのぞいているテープを引っ張れば、シェルがふたつに割れて中からチーズが顔を出します。原料は98%が牛の生乳で、ほのかな塩気を感じさせるやさしくてクセのない味。工場生産とはいえ、きちんと熟成させているのがチーズの本場ならでは。濃厚で弾力のある歯触りが、なんとも言えないおいしさです。




小腹が空いた時に、くるりとシェルをむいて食べるのも良いのですが、最近は電子レンジでチンして(600w で40秒ほど)溶かし、ひとりラクレットするのにはまっています。寒い季節になると、「ミニ・ベビーベル」サイズのレンジ用容器がおまけとして付いてくることもあるので、スーパーをチェックしてみてください。パリ旅行をした時には、ホテルで手軽に楽しめる庶民派チーズとして買っておくのもオススメですよ。

■Mini Babybel オフィシャルサイト
https://www.babybel.fr/fr-fr




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