トリコロル・パリでは、フランスの新型コロナウイルスの状況を毎日お伝えしています。このページは2020年3月〜12月のアーカイブです。最新情報は「フランスにおける新型コロナウイルスの状況」ページをご覧ください。
2020年3月〜12月の
新型コロナウイルス関連情報アーカイブ
2020年12月29日(火)ヴェラン大臣TV出演
- この3週間、1日の新規感染者数は平均15000人程度で、目標の5000人にはほど遠い状況。
- 感染状況は地方によって大きな違いがあり、東の方が西の方より悪い。特に悪化しているのはGrand Est(首府ストラスブール)、Bourgogne-Franche-Comté(首府ディジョン)、Auvergne-Rhône-Alpes(首府リヨン)、Provence-Alpes-Côte d’Azur(首府マルセイユ)の4つの地域圏。
- 感染状況が悪化しているゾーンは、2021年1月2日から夜間外出禁止の開始時間を20時から18時に早める。対象となる地域圏・都市圏は近日中に発表する。
- 3回目の外出制限は現在のところ予定していない。
- 1月7日から美術館、映画館、劇場などが営業再開する予定だったが、感染状況を考慮すると難しいかもしれない。1月初めに決定する。
- 冬はウイルスが活性化する季節でもあり、まずはいかに医療体制を守りつつ、感染者や入院者、死者数を出来る限り抑えて冬を越すかが重要。
- 1月20日からレストランやバーが再開予定になっていたが、こちらも現時点では判断できない。
2020年12月15日(火)
- 12月15日〜日中の外出証明は不要。
- 12月15日〜夜間(夜8時〜朝6時)外出禁止。(12月24日を除く)
夜間外出が許可される理由
- 在宅勤務が不可能な場合の通勤、延期できない出張、研修や試験のための外出
- 通院治療、薬品の購入
- 助けが必要な家族の支援
- 身体が不自由な人とその介助人の移動
- 司法機関、行政機関からの召喚
- 行政機関からの要請で公益になる活動に参加するため
- 鉄道・飛行機での長距離移動のための移動
- 自宅から1km圏内で短時間のペットの散歩
*12月15日〜有効な最新の外出証明
【仏語デジタル版(スマホで生成)】
【PDF版(印刷して記入)(仏語)】
【英語Word版(印刷して記入)】
→アプリ「Tous Anti Covid」からも証明書を生成するページにアクセス可能。
2020年12月10日(木)カステックス首相及び各大臣の会見
- 新規感染者数は、2回めの外出制限開始前の1日平均50000人から10000人前後に減り、入院患者・集中治療室の患者も減り、感染状況は大幅に改善された。現在、フランスはヨーロッパで最も状況が改善された国の1つである。
- しかし、最近1週間は新規感染者数の減少が停滞し、増加傾向すら見える日もある。これは第二波がまだ終わっていないことの証明である。11月28日から小売店を再開し接触が増えたことは停滞の理由の1つではあるが、ヨーロッパの他国でも同じような状況であることから、冬季で気温が低いことも大きな理由の1つと見られる。
- 12月15日までの目標であった1日の新規感染者数5000人は、この日までには到達できないことは明らかである。さらに、クリスマスや年末には多くの人が集まる機会が増え、よりリスクが高まる。したがって、12月15日からの第2段階は、当初の予定よりもより厳しい制限を課す必要がある。地方間移動は許可するが、クリスマスに集まる際は大人最大6人まで、感染対策をきちんとすること。高齢者やリスクの高い人と会う予定がある場合は5日前から自主隔離を推奨する。
〈第2段階〉12月15日〜1月19日
・日中の外出証明は不要。代わりに夜間外出禁止(夜8時〜朝6時、ただし12月24日を除く)
→夜間外出禁止の開始時間を夜9時から8時に変更。
→12月31日も夜間外出禁止に変更。
・劇場、美術館、映画館などの集客施設、スポーツ観戦は再開しない。
・地方間の移動を再開。
・やむを得ず夜間に外出する場合には外出証明書の携帯が必須。
外出が許可される理由:
・自宅と職場や研修場所との間の移動
・遠隔では不可能な治療、受診、慢性病の通院治療、医薬品の購入
・助けが必要な家族の支援
・体の不自由な人とその介助人の移動
・司法機関、行政機関からの召喚
・行政機関からの要請で公益になる活動に参加するため
*スポーツや散歩は禁止。
〈第3段階〉1月7日〜
・劇場、美術館、映画館などの集客施設、スポーツ施設を再開
〈第4段階〉1月20日〜
・外出制限、夜間外出禁止を解除。
・レストラン、スポーツジムの再開。
2020年11月28日(土)外出証明の外出可能な理由が変更
- 11月28日から外出が許可される理由がいくつか変更になりました。買い物のための外出は生活必需品でなくても可能に。
- 在宅勤務が不可能な場合の通勤、研修や試験のための外出
- 文化・宗教施設への外出、買い物やサービスを受けるための外出
- 通院治療、薬品の購入
- 助けが必要な家族の支援
- 身体が不自由な人とその介助人の移動
- 自宅周辺・屋外での1人での運動やペットの散歩(1日1回・自宅周辺20km・3時間以内)
- 司法機関、行政機関からの召喚
- 行政機関からの要請で公益になる活動に参加するため
- 通学する子供の送迎
*11月28日〜有効な最新の外出証明
【仏語デジタル版(スマホで生成)】
【PDF版(印刷して記入)(仏語)】
【英語Word版(印刷して記入)】
→アプリ「Tous Anti Covid」からも証明書を生成するページにアクセス可能。
2020年11月26日(木)カステックス首相及び各大臣の会見
- 外出制限の効果により、最近7日間の新規感染者数は1日平均17000人に減った。増殖率は0.65に下がり、これはヨーロッパで最も低い数値の1つである。
- しかし、気温が下がり、クリスマス休暇も控えている現状では、まだ楽観することはできず、警戒を続ける必要がある。従って、現時点での外出制限の解除は早すぎるが、感染状況が引き続き改善していけば、次のようなスケジュールで制限を緩和していく。
〈第1段階〉11月28日〜12月14日
外出制限の緩和
・小売店、在宅サービスを再開。
・外出証明は継続。散歩やスポーツのための20km、3時間以内の外出を許可。
〈第2段階〉12月15日〜1月19日
外出制限のさらなる緩和
・日中の外出証明は不要。代わりに夜間外出禁止(夜9時〜朝7時、ただし12月24日、31日を除く)
・劇場、美術館、映画館を再開。ただし遅くとも21時に終了。その場合、帰宅が21時を過ぎても容認。
・地方間の移動を再開。
・クリスマス休暇期間、スキー場でのスキーは不可。
〈第3段階〉1月20日〜
・外出制限、夜間外出禁止を解除。
・レストラン、スポーツジムの再開。
- 11月28日からの小売店再開の条件:
・顧客1組につき8㎡のスペースを確保(従業員分は考慮せず)。
・売場面積400㎡以上の店舗は入口に従業員を配置し、入店者数を調整する。
・可能な限り、店内は一方通行とする。
・クリスマス商戦での混雑を避けるため、営業時間の夜9時までの延長、日曜特別営業を許可する。 - 11月28日から散歩やスポーツのために20km、3時間以内の外出が可能になるが、家族や友人で集まることは引き続き禁ずる。乗馬、テニス、ゴルフ、狩猟、釣りは感染対策をとったうえで可能。団体競技や接触のあるスポーツ、屋内のスポーツは1月20日から解禁。
- クリスマス休暇中は家族で集まることになる家庭が多く、禁止はしないが、感染対策をしっかりし、マスクも着用してほしい。
2020年11月24日(火)マクロン大統領の会見
- 2回めの外出制限の効果により、感染者数と集中治療室の入院者数は減ってきており、第2波のピークは過ぎたと言える。医療関係者はもちろん、国民一人ひとりの努力の成果である。
- 拡散にブレーキをかけ、最悪のシナリオは避けることができたが、地方によってはまだ感染状況が悪い場所もある。1日の新規感染者数が5000人以下となり、集中治療室の入院者数が2500〜3000人以下となるまで、早くても数週間かかると見られる。今後はこの数値を目標に、社会・経済生活をできるだけ守りながらウイルスとの闘いを続けねばならない。
- 今後のスケジュールは次のとおり。
*11月28日(土)*
- 外出制限は継続し、外出の際は外出証明携帯が必須である。引き続き不要不急の外出は避け、テレワークを優先する。
- 小売店、図書館等は営業再開。ただし厳しい感染対策を義務づける(顧客1人につき8㎡のスペースを確保)。
- 1人での運動やペットの散歩等の外出は自宅から20kmの範囲内で3時間以内に緩和される。生活に不可欠ではない買い物も可能。
- 多くの人が集まる施設、レストラン、バー、スポーツジム等は引き続き営業不可。
*12月15日(火)*
*1日の新規感染者数が5000人以下、集中治療室の入院者数が2500〜3000人以下になった場合のみ
- 外出制限を解除し、地方間の移動も許可する。
- 夜間外出(夜9時〜午前7時)を禁止する(12月24日、31日を除く)
- 劇場、映画館、美術館を再開。スキー場再開は1月以降。
- クリスマス休暇に家族で集まることは可能だが、室内ではマスクをする、大人数で集まらない、などできる限りの感染対策をする。
*1月20日(水)*
*1日の新規感染者数が5000人以下、集中治療室の入院者数が2500〜3000人以下になった場合のみ
- レストラン、スポーツジムを再開(バーは未定)
- 夜間外出禁止の時間帯を短縮(夜10時〜午前7時)
- 高校の授業を遠隔から対面授業に切り替え。大学は感染状況次第で1月末から対面授業に切り替え予定。
- 以上のとおり、2週間毎に感染状況を確認し、必要に応じて制限を緩和または強化する判断を行う。第3波、3回目の外出制限を避けるため、国民一人ひとりの責任感が大切である。特にクリスマス休暇の際は高齢者やリスクの高い人を守るため、くれぐれも注意してほしい。
- フランスはヨーロッパでも最も多く検査を行っている国の1つ。1月初めからは検査結果が24時間以内に出ることを保証する。
- 濃厚接触者を効率的に見つけるため、「Tous Anti Covid」アプリ(現在の利用者数1000万人)をさらに利用してほしい。
- 感染者の隔離はより厳しく実施する。
- ワクチンはEU諸国と協力して確保しており、早ければ12月末〜1月初めには高齢者など優先すべき人から接種を開始し、その後、より大規模な接種キャンペーンを実施する。ただし、ワクチン接種を義務化する予定はない。
- コロナ前の状況にはすぐには戻ることはできないが、国民一人ひとりが責任感をもって行動することで事態をコントロールできる。
- 1回目の外出制限により経済的・社会的に厳しい状況となっているが、国は引き続き各種の補償を続ける。
- レストランやバー、スポーツジムなど少なくとも1月20日まで休業が余儀なくされる企業については昨年の同月の売上の20%または月額10000€のうちより多い方の額を助成金として支給する。
- 9ヶ月にも及ぶコロナ禍は大きな試練だが、いくつかの分野のイノベーションのきっかけになったり、国民の間に強い連帯が生まれたり、悪いことばかりでもない。この試練で浮き彫りになったさまざまな問題については、今後修正していきたい。
- 助け合う心とヒューマニズムを大切に、試練を乗り越えよう。
2020年11月12日(木)カステックス首相の会見
- 外出制限を開始してから2週間が経過したが、感染状況を考慮して、これから少なくとも2週間は制限を緩和することはない。それ以降も外出には外出証明が必要になるだろう。
- 感染状況次第で、12月1日以降は町の商店・店舗を再開することを目標にするが、バーやレストラン、スポーツジムなど、集客施設でかつマスクを常時着用できない施設はすぐには再開できない。
- 保育所、幼稚園、小学校、中学校、高校は引き続き感染対策を強化したうえで継続する。CP(小1)以上のマスク着用義務も変わらず。
- 新規感染者数が少しずつ減ってきており外出制限の効果が出始めているが、入院患者数に減少傾向が見られるまでにはまだ時間がかかる。
- 第一波の入院患者数のピークだった32000人を再び突破した。現在、30秒に1人が入院し、3分に1人が集中治療室に入っている状態。病院での第二波のピークは来週(11月16日からの週)の前半と予想している。この段階で制限を緩和したり解除したりすることは無責任である。
- クリスマス休暇までに状況が改善し、家族での集まりを可能にすることが目標だが、例年とは異なるクリスマスや年末になることは確実であり、とりわけ大晦日のパーティー等、大人数での集まりは避けてほしい。
2020年11月5日(木)パリ警視庁発表
- パリ市、そして隣接する県(92、93、94県)では、11月6日(金)から、配達や持ち帰り販売をしている飲食店や飲食の小売店を午後10時から午前6時まで閉鎖する。また同じ時間帯の公道でのアルコール販売及び消費を禁止する。その理由は、食事やとりわけアルコール飲料の購入の名目で、夜間に多くの人が1ヶ所に集まるケースが多いため。