フランスを代表するレザーブランド、LANCEL(ランセル)が今年140周年を迎えました。これを記念して、バスを使った60㎡の移動展覧会(無料)がスタートしました。パリ2ヶ所→ブリュッセル→ニース→トゥールーズ→リヨンと移動して、しかも期間も短いのでなかなか見に行きづらい…というわけで、代わりに覗きに行ってみました〜。
移動展覧会、パリの1ヶ所めは、トゥルネル河岸(Quai de Tournelle)。セーヌ川沿いに、ランセルを象徴する「赤」のバスが止まっています。
展示の最初を飾るのは、パリを拠点に活躍するイラストレーター、オロール・ドゥ・ラ・モリヌリ(Aurore de la Morinerie)がランセルのために描いた作品。
バスの中は、狭いなかにもコンパクトに、ランセルの歴史が展示されています。
今では革製品が中心のブランドですが、1876年アンジェル・ランセルが創業したときは喫煙具を取り扱っていました。展示で初めて知りましたが、フランスで初めて携帯用ラジオやオートマチックライターを発明したのはランセルなのです。
1900年代に入ってバッグなどにも手を広げるようになりました。50年代には、当時まだ珍しかった合成素材を採用したブランドでもあります。80年代に生まれたバケツ型バッグは現在に至るまでの大ヒット商品です。
ランセルが発明したラジオと同じデザインの機械では、1900年から10年おきにランセルを彩った製品の映像とともに、当時流行した音楽を聴けたり、手をかざしてバッグの模様を変えられたり、インタラクティブな仕掛けがいろいろあって面白かったです。
ランセルの移動展覧会
Exposition itinérante LANCEL
パリ
9月1日〜4日→Quai de la Tournelle(地図)
9月9日〜11日→Place de la Bastille(地図)
ブリュッセル
9月21日〜24日→Place Sainte Croix(地図)
ニース
9月28日〜10月1日→Place Masséna(地図)
トゥールーズ
10月5日〜10月8日→Les Allées Jules-Guesde(地図)
リヨン
11月2日〜11月5日→Place Carnot(地図)
時間はすべて 11:00〜20:00
入場無料