日本生まれの「世界のお茶の専門店 ルピシア」のパリ店がオープン3周年を迎えました。これを記念して、「お茶とお鮨のマリアージュ」と題したイベントが開催されたので伺ってきましたよ〜。
サンジェルマン・デプレのボナパルト通りに、堂々と立つ黒いファサードのお店。日本の著名な建築家、古谷誠章氏が手がけた、モダンななかにもどこか日本的なものを感じさせる店内もすてきです。
日本を代表する食べ物であるお鮨とお茶。それを組み合わせることによって広がるさらに奥深い食の世界を提案する今回のイベント。なんと、東京・恵比寿にある江戸前鮨のお店「鮨屋小野」の店主、小野淳平さん自らが、目の前で握ってくださいました。パリではなかなかできない贅沢…!
いただいたのは、5種類の寿司。それぞれ異なるお茶と共に味わいます。
マグロ(トロ)x ほうじ茶
平目 x 煎茶
鯖 x 玄米茶
鮭 x 釜炒り緑茶
いくら x ダージリン ファーストフラッシュ
料理人自ら、それぞれの寿司と合うお茶を選ばれただけあって、どれも納得の組み合わせでしたが、一番驚いたのは、いくらとダージリンの組み合わせ。春摘み紅茶の繊細な風味がいくらの美味しさを際立たせていて、紅茶=洋風=寿司と合うはずがない、という思い込みを忘れさせてくれました。
寿司のお茶といえば「あがり」、最後に飲むもの、というイメージを覆す、とても興味深いイベントでした。
ちなみに、いくら(北海道)以外はすべてフランスで入手したネタを使って準備されたそうです。
宮崎県五ヶ瀬町で茶の栽培と釜炒り茶の製造を行い、全国茶品評会で農林水産大臣賞を14回受賞されるなど、数多くの受賞経験を持つ名人、興梠洋一さんの釜炒り実演もありました。茶葉をいつくしむように丁寧に炒っていくその姿は、まさに日本が誇ることのできる職人技ですね。
最後に、ルピシアのパリ店限定のフレーバーティーがこの2つ。さまざまなフルーツの甘い香りが華やかな「Bienvenue à Paris !」と、釜炒り茶と春摘ダージリンをブレンドした「Bonaparte N゜40」。とくに「Bonaparte N゜40」は、紅茶と緑茶の絶妙なブレンドで、とても軽やかで飲みやすいのでオススメですよ〜!
LUPICIA パリ店
住所:40 rue Bonaparte 75006 Paris
電話:01 43 29 84 75
営業:月〜木 10:00~19:00、金〜土 10:00~19:30
定休:日
http://www.lupicia.fr
http://www.lupicia.com