
ルーヴル美術館とパレ・ロワイヤルにはさまれた一等地に、カルティエ財団現代美術館が移転オープンしました!
カルティエ財団現代美術館は、その名のとおり、カルティエの社長が設立した財団で、もともとはルイ・ヴィトン財団美術館やブルス・ド・コメルスなどよりもずーっと前の、1984年にモンパルナス地区に開館した現代アートの美術館です。

移転先は、19世紀半ば、オスマンのパリ大改造の時代に建てられた建築。初めは百貨店、のちに2010年代半ばくらいまで骨董店が集まる「ルーヴル・デ・ザンティケール」として使われたこの建物のファサードはそのままに、フランスを代表する建築家ジャン・ヌーヴェルが美術館の内装を手がけました。

骨董店があった時代のこの建物は天井が低くて薄暗く、閉鎖的な印象だったのですが、今回訪れてみてその変貌ぶりにとても驚きました。建物の中央に、上下に動かせる大きな可動式プラットフォームが5基設置されていて、展示の内容に応じて、柔軟に空間を変えられる仕組みになっています。


そのおかげで、独立した展示室がただつながっていく通常の美術館とはまったく違い、天井の高さや空間の大きさの異なるスペースが重なり合う、生き生きした、どこか抜け感のある空間デザインになっていて、ワクワクします。


また、この美術館を囲むリヴォリ通りとサントノレ通りに面した壁には大きなガラス窓が設置されているので、外に向かって開かれて、街と一体化しているような感覚が気持ちいいです。

2026年8月23日まで開催中のオープニング展示「Exposition Générale」は、1984年の設立以来、財団美術館のプログラムを彩ってきた展覧会の中から象徴的な作品が一堂に会しています。横尾忠則や森山大道、石上純也など日本人アーティストや建築家の作品も。カルティエ財団現代美術館が作品を所蔵するアーティスト一覧はこちら→



そして、美術館スタッフも着ていたブルーのジャケットなど、ミュージアムショップで売られていたグッズも可愛かった…


またまたパリに、魅力的な美術館が登場しました。次のパリ旅行で、ぜひ訪れてみてください!
INFORMATION
カルティエ財団現代美術館 - Fondation Cartier pour l’art contemporain
住所 →パリの地区マップ2 place du Palais Royal 75001 (地区:オペラ )
TEL
01 70 65 47 00
最寄り駅 →メトロ路線図
Palais Royal Musée du Louvre 1、7番線
開館日
火 11:00〜22:00、水〜日 11:00〜20:00
休館日
月、1/1、5/1、12/25
料金
15€、18〜29歳10€、17歳以下無料
パリ・ミュージアム・パス
不可
→https://www.fondationcartier.com/en









