〈こだわりラーメン 築地〉パリで味わう鮮魚系ラーメン!

まったくパリのお店とは思えない名前ですが、正真正銘、パリのルーヴル美術館近くにあるラーメン屋さん「Kodawari ramen Tsukiji」。今となっては懐かしの築地市場を驚きの精度で再現した店内を外から覗くたびに、「いつか食べに来よう」と思っていたのですが、ようやく実現しました。まあとりあえず写真をご覧ください…!




とにかくちょっと怖くなるほど(笑)の「こだわり」を感じさせる再現度。魚はもちろんレプリカですが、発泡スチロールの箱、ぶら下がる軍手にビニールの袋や紐、看板などがとにかく細部までものすごくよくできている!しかも、実際に市場で録音したと思われる音がずっと流れているので、雑多で活気のある市場の雰囲気そのままです。




隅から隅までこだわりがすごい。トイレにも懐かしのピンク電話があったりして、昭和な感じが郷愁を誘う…

肝心のラーメンは、鯛や鰯でスープをとった、いわゆる「鮮魚系ラーメン」!醤油や味噌はもちろん、豚骨ラーメンすらすっかりメジャーになったパリといえど、本格的な鯛ラーメンが食べられるお店はここしかありません。本当に「飲む魚」みたいなスープなので好き嫌いは分かれそうですが、個人的にはとても美味しかったです…

一番ベーシックなのが、「鯛の清湯ラーメン 12€」。透明感のあるさっぱりしたスープに魚の旨味が凝縮されています。下の写真は「鯛の白湯ラーメン 13€」。5時間煮込んだというスープが濃厚!好みで、柚子風味の白味噌を溶かしながら食べます。




ほかにも鰯と煮干しダシをベースにした「鰯正油そば」や、より濃厚な「鰯 BOMB !!」というラーメン、さらには「オマール海老のまぜそば」もあって次は何を食べようか迷う…「炙り鰯のマリネ」や「鯛タイ丼」、「なめろう丼」など前菜も魅力的…デザートには数種の鯛焼きのほか、「帆立のリオレ(ライスプディング)」も。こちらは同行したフランス人には好評でしたが、日本人的にはちょっと厳しいかも…(笑)

…とここまで読んできて、このお店を作った人はいったい誰なんだ!?という疑問が湧いてきますよね。実は、元パイロットでとにかく日本が大好きなジャン=バティスト・ムニエさんというフランス人がオーナー。日本中を巡って美味しいラーメンを食べ歩き、修業をして、日本人シェフの力も借りつつ、ついに2016年春、パリ左岸のマザリン通りに1号店「こだわりラーメン 横丁」を誕生させたそうですよ。こちらは地鶏ベースのラーメンがメインで、赤提灯やネオンの看板、広告の貼られた電柱、駄菓子屋の店先などなど昭和レトロな内装がなんともニクいお店。内装がよくわかる動画を発見したのでどうぞ↓




この「こだわりラーメン 横丁」の2号店として2019年に誕生したのが、今回紹介している「こだわりラーメン 築地」というわけです。

完全に日本にいる錯覚に陥りながらも、パリジャンたちに囲まれてラーメンをすするという不思議な感覚を楽しめるお店。鮮魚系ラーメンが好みなら(これ大事)、一度はぜひ行ってみてください。ただしいつも長い行列ができているのが玉にキズ。18時半というフランスとしてはとても早い開店時間ちょうどに行ってもすでに並んでいるというのはパリでは珍しい現象です。ここだけ日本の時間が流れているのかしら…


INFORMATION

Kodawari Ramen Tsukiji - こだわりラーメン 築地

住所パリの地区マップ
12 rue Richelieu 75001 (地区:オペラ)
TEL
09 84 30 99 26
最寄り駅メトロ路線図
Palais Royal Musée du Louvre 1、7番線、Pyramides 7、14番線
営業日
毎日12:00〜15:00、18:30〜22:30
定休日
無休
カード
VISA, MASTER
予算
前菜6€〜、ラーメン12€〜、デザート6€〜
https://www.kodawari-ramen.com
他店舗
29 rue Mazarine 75006
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