パリ旅行最大の敵、スリ被害にあわないために…

パリは、夜間の一人歩きをしない、現金を持ち歩かない、一部の治安の悪い地区を避ける(通常、観光地ではないので行く必要もない)など、基本的な注意事項を守っていれば、比較的安全に歩ける街ですが、ここで、外国人旅行者が一番被害を受けているのが、スリによる盗難です。

トリコロル・パリでは、「パリはステキなところですよ」という情報だけを載せたいのはやまやまなのですが……現実的には、「スリ問題」を無視することができないほど、日本人旅行者の被害をよく耳にします。そこで、このページを用意することにしました。

実際被害にあった方に聞くと、「なんかおかしいとは感じていたのだが、何が起こっているのかわからないでオロオロしているうちに、スられていた」というような話をよく耳にします。事前に、どのようなスリの手口があるのか、どこに注意したほうがいいのか、を一度でも読んでおくだけで、実際に被害にあいそうになったときの対応・反応が変わってくるかと思います。




【パリを歩くときに注意すること】

● メトロでも街中でも、カバンはきちんと閉め、ファスナーを握るなどして守る。
● ファスナー付きの斜めかけカバンがベスト。ただし、後ろの方にまわして歩いていると気づかないうちにすられていることがある。→斜めかけカバンは逆に旅行者と判断するアイテムにもなりえるとのこと…
● スリは日本人観光客を狙っていることを常に意識しておく。たとえば、メトロのホームで電車を待っているとき、周囲を見渡し、メトロが来たのに乗らない、ジロジロ見てくるなど、挙動不審な人がいないか確認すること。
● 中学生、高校生ぐらいの子供や若者もスリであることが多いので、気を抜かない。
● スマートフォンは狙われやすいので、ひと目につく場所で長々と使わないようにする。マップを見ているときなど、つい気が緩みがちだが、うしろから押してひったくり逃げるスリも多い。
● メトロ内、開くドアに近い場所にはできるだけ立ったり座ったりしない。扉が閉まる瞬間にスマホやバッグをひったくり、そのまま降りて逃げられてしまう場合がある。
● 有名な観光スポットの最寄り駅ホームにスリが待ち構えているのをよく見かける。例:旅行者の多い1番線の各駅や、6番線Bir-Hakeim駅(エッフェル塔)、12番線Solférino駅(オルセー美術館)など




【スリの手口の例】

● メトロに乗り込むときや、改札を通るとき、数人の若者が狙った観光客を通せんぼするようにして取り囲み、こちらがまごまごしている間に財布などをぬきとられる。
● 時間や道を聞くフリをして気を引いている間に近くにいる仲間がスリをする。
● 道に落ちているもの(指輪など)を拾ったフリをして話しかけ、気を引いている間に仲間が後ろからスリをしたり、そのものを売り込もうとするパターンもある。

【シャルル・ド・ゴール空港での非正規タクシーの客引き】

スリとは異なりますが、旅行者を狙った悪質な詐欺まがいの罠はパリに到着した時からすでに始まっています。シャルル・ド・ゴール空港を出てタクシーを探している観光客に対して、本来のタクシー乗り場とは逆方向に誘導し、いわゆる白タクと言われる自家用車を使ったサービスを行う人がいます。2017年から空港⇄パリ市内へのタクシー料金は法律で一定に定められ、空港→パリ右岸は55ユーロ、パリ左岸へは62ユーロと決まっています。こういった非正規のタクシーを利用した場合、法外な料金を請求される危険性があるので、空港を出たら、必ず表示のあるタクシー乗り場に行きましょう。

……このような情報を読むと、パリに行くのが怖くなった、という方もいるかもしれませんが、海外を旅するうえで最低限の注意を払うだけで、リスクはかなり減らすことができます。日本の治安の良さのほうが世界では特別なのだと意識しつつ、万全なスリ対策で、楽しいパリの旅になりますように…





【盗難被害体験談を募集します】

これからパリ旅行をする方ができるだけ被害にあわないために、「私はこんなふうに被害にあった」という体験談を募集します!残念ながらパリで盗難にあった経験のある方(スリに限らず)、ぜひ下のコメント欄に投稿してください!

★すでに届いているたくさんの体験談は「パリのスリ・盗難体験談」のページにまとめました。ぜひご覧ください!

65 Comments
  1. 地下鉄に乗り、ドア近くに夫婦で立っていたらティーンエイジャーの女の子たちに囲まれ「シャトレ シャトレ」と駅名を連呼されてドアの上の路線図を指差した隙に夫は財布を、私は化粧ポーチを擦られました。次の駅で降り際の女の子から財布とポーチを拾ったという素振りで渡され気づきました。

    1. 私も体験談を。パリでは一度もスリに遭ったことはないのですが、旅先のリールで初のスリに遭遇してしまいました。幸い、盗られる前に気づいて追い払えたのですが、大きなカメラを首からぶら下げ、撮影している最中でした。大きなカメラバッグをななめにかけ、お尻の方にまわしており、バッグに触れられた瞬間気づいたので大事には至りませんでした。ずいぶん前からつけられていたようで、あえて、人通りの小道に行くのを待って近づいてきたようです。きれいな格好をした20代ぐらいの女性ふたり組でした・・・歩きなれない土地では、どうしてもキョロキョロしていて、旅行者だとすぐ分かってしまうようです。

    2. エッフェル塔の展望台で写真を撮ってくれとスマホを渡され両手がカバンから離れると後ろから手が伸びてファスナーを開けられた。

  2. 友人が20年ほど前に遭ったスリの手口。クリニャンクールの蚤の市で、ファスナー付きバッグを斜めがけにしていました。向かいから歩いてきた男が誤ってタバコをブルゾンの腕に押しつけ、少しこげてしまい、「ごめん、ごめん」と焼けこげを払ったりしている間、仲間の一人がバッグのチャックを開けて財布をスって逃げて行きました。
    複数犯の場合は、仲間が影にひそんでいる場合もあるので要注意です。

    1. 私も16年位前に、クリニャンクールの蚤の市で同じ手口にあいました。パリは、2回目で少し慣れてきた時でした。私は、リュックを背負い、友達と2人で歩いていると前から歩いてきた3人の男の1人がわたしのコートにタバコの火を・・・。もう1人は、友達と私の間に入り、友達を引き離そうとし、1人は、見張り役でしょうか?日本語で思いっきり文句を言い、怖いので、男達と離れたら、リュックのひもがほどけてた。幸い、冬で、コートの中に財布やカメラを全て隠し持っていたので、盗まれる物は何もなかったでしたが・・・。そんなことがあっても、パリは大好きで、1年半に1度は必ず行く町。それ以来、周りをかなり気にしながら歩いているので、オーラを感じるのでしょうか?何度行っても、被害は、ないです!

  3. いつもお世話になってます。

    斜め掛けバックは旅行者と判断するアイテムにもなるそうです。
    最近聞いた手口ですと、メトロ車内などで斜め掛けバッグの上に地図を広げ、
    バッグが見えない状態になったところで盗るとか…
    あれやこれやと手口を変えてくるので、一概に何が正しいかって難しいですね。

    パンツにお金入れるとかそこまでではないですけど、
    貴重品はカバンでなくしっかりと身につけるのが安心ではあります。
    貴重品以外は、意外とモノプリなどのエコバッグにガシガシ入れるのが効くかと思います!

  4. 最近はスリよりもヒールを履いた女性を狙う引ったくりや、キャッシュディスペンサーで脅されてお金をおろさせたりするちょっと乱暴な被害が増えてる様に思います。どうしてもお金をおろさなくてはならない場合は銀行内で、それもスタッフのいる場でをオススメします。外は危険です。
    スリの女の子達は意外と綺麗な服装です。観光客の方々は見分けがつけにくいと思いますが、大体2-3人で行動しています。また、最近はサンジェルマン界隈、ボンマルシェ界隈に2人組の女性が不自然に大きな地図を広げて道を訪ねてくる事が多く、
    (何故かイタリア語や英語で観光客を装っています)私はこの2人組に何度も遭遇して
    います。相手にせず、分からないと言って相手にしないのが1番です。
    個人的にはファスナー付きのバッグで脇にしっかり抱えられる物をオススメします。斜め掛けは意外と油断して取られるケースが多い様に思います。そして、携帯電話は安全な場所に移動して使う様にするのがベストです。
    楽しい滞在をする為に是非ご注意を!ご参考になさって下さいね。

  5. >のんさん
    merciです!斜めがけバッグが逆に旅行者の目印になってしまう・・・あ