パリの地下鉄やバス、トラムを運営するRATPはここ数年、切符のペーパーレス化を進めていますが、ついにこの10月から大きな変化が起こります。チケットを1枚ずつ買うより断然お得なので旅行者にもよく知られている10枚綴りの回数券（カルネ）の紙チケット版の発売が段階的に終了します。
紙チケットのカルネ（回数券）発売終了スケジュール
フェーズ1：2021年10月14日〜およそ100駅の自動券売機での発売終了
フェーズ2：2022年1月〜追加で176駅の自動券売機での発売終了
フェーズ3：2022年3月〜全駅の窓口および自動券売機での発売終了
＊どのタイミングにどの駅で発売終了するかがわかるMAP
（PHASE 1 / PHASE 2 / PHASE 3をクリックすると地図に表示されます）
紙のカルネの代わりはどうする？
旅行者がカルネを買いたい場合は、非接触型カード「ナヴィゴ・イージー Navigo Easy」を使いましょう。窓口でカード（2€）を購入し、券売機でカルネをチャージします。証明写真不要・10年間有効。詳しくはこちら。
RATPのアプリ（Bonjour RATP：Google Play / App Store）を使って直接スマホで改札を通る方法もありますが、これは現在、Samsungの一部のスマホでのみ使えます。
今持っている紙のチケットは使えるの？
これから段階的になくなるのは10枚綴りの回数券（カルネ）の紙チケットのみです。紙のチケットが完全になくなる予定は今のところはなく、Ticket T+チケット1枚ずつや、郊外↔パリのチケットはこれまでどおり紙のチケットで購入できます。ただしチケット1枚ずつの購入はカルネに比べると割高です。
また、手元に残っているカルネは使い続けられます。2022年3月に紙のカルネの発売が完全に終了した後も、手元にチケットが残っていれば使えます。