植物の薬理作用を利用して、心と体を整える植物療法 「フィトテラピー」は、フランスではおばあちゃんの知恵と同じように古くから受け継がれる自然療法の一つです。ここでは、パリ在住のフィトテラピストmakiさんが、よく使われるハーブや精油を季節に応じた症状別にピックアップ。日本でも取り入れやすいフィトテラピーを通して、毎日がより快適で楽しくなるアイデアをパリからシェアします。

ここでご紹介するフィトテラピーは、病気を治すためのものではありません。自然治癒力を高め、ちょっとした心身の不調を整えたり、予防法の一つとしておすすめするものです。自分の身体の声を聞いて、皆さんの毎日を快適にするヒントとなれば嬉しいです。

みなさま、こんにちは。2026年は毎月ひとつの植物にフォーカスして、日常の暮らしに役立つ効能とその使い方をシェアしていきます。みなさんの暮らしに手軽に取り入れられて、日々をちょっと快適にしてくれるようなアイデアとなれば嬉しく思います。


パッションフラワー
Passiflore


夏休みが終わり、仕事や学校など、いつもの生活リズムに戻る9月。フランスは新年度が始まり、学生だけでなく社会人にとっても慌ただしい時期です。長いバカンスで充電したとはいえ(フランスの場合ですが)、楽しかった夏の疲れが残っていたり、急に忙しくなって気持ちが落ち着かなかったり、ベッドに入ってもなかなか頭のスイッチが切れない・・・ということはありませんか?

そんな季節におすすめしたいのが、パッションフラワーです。華やかでエキゾチックな花が印象的なパッションフラワーですが、ヨーロッパのフィトテラピーでは、心身の緊張をやわらげ、穏やかな眠りをサポートする植物として古くから利用されてきました。

今回は、ゆっくり味わいたいハーブティーと、忙しい日にも取り入れやすいカプセルをご紹介します。

学名:Passiflora incarnata
分類:トケイソウ科
特徴:つる性植物で、時計の文字盤のような独特な形の花を咲かせる。
作用:軽い精神的なストレスや緊張をやわらげ、睡眠をサポートする。
フィトテラピーでは、睡眠といえばパッションフラワーと言われるほどです。そのほかにヴァレリアンやカルフォルニアポピーといった植物もあります。フランスのエルボリステリーではカウンセリングしながら、その方にあったものを勧めてくれます。

〔 パッションフラワーのハーブティー(乾燥パッションフラワー) 〕

一日の終わりにおすすめなのが、パッションフラワーのハーブティー。
就寝1時間前にスマートフォンやパソコンから少し離れて、温かいハーブティーをゆっくり飲む、夜のリラックスタイムを作ってみてください。お茶を淹れる時間そのものを、眠る前の小さな習慣にするのもおすすめです。
乾燥パッションフラワー小さじ1に熱湯200mlを注ぎ、10分ほど蒸らします。少し草っぽい風味があるので、単独で飲みにくい場合は、メリッサやリンデン、カモミールなどとブレンドしてもよいでしょう。

パリの中心地にあるエルボリステリーの商品。私は旅先でなかなか眠れないことがあるので、旅行に持って行くようにしています。

〔 パッションフラワーのカプセル 〕

フランスでは、パッションフラワーはハーブティーだけでなく、粉末や乾燥エキスなどを配合したカプセルや錠剤でも販売されています。毎日ハーブティーを淹れる時間がない、外出先や旅行中にも取り入れたいという方には、カプセルタイプが便利です。日本でもハーブの専門店やネットでも見つけられます。
ただし、カプセルは商品によって、植物そのものの粉末なのか濃縮したエキスなのか、また1粒あたりの含有量も異なります。必ず製品に記載された用法・用量を確認して使用しましょう。
また、パッションフラワー単独の商品だけでなく、ヴァレリアン(Valériane)やメリッサ(Mélisse)など、リラックスや睡眠を目的とした植物を組み合わせた製品もあります。

*パッションフラワーは眠気を感じる可能性があるため、使用後の運転や危険を伴う作業は避けましょう。

*妊娠中・授乳中の方は、使用前に念のため、医師に相談してください。
*服用中のお薬がある場合には医師に相談してください。マテ、ガラナ、コーラノキとの併用は避けてください。
眠れない状態や強い不安が長く続く場合は、ハーブだけで対処しようとせず、医療機関に相談することも大切です。

パッションフラワーはこれまでにも紹介していますので、あわせてご覧ください。
心と身体に寄り添うハーブ:2025年4月のフィトテラピー
植物の力で眠れる夜を:2025年9月のフィトテラピー

夏から秋へと季節が移り変わる9月は、生活のリズムをもう一度整える時期でもあります。植物の力を暮らしに上手に取り入れながら、秋冬に向けて心と身体のリズムを整えていきましょう。

フィトテラピーのプライベートカウンセリングも引き続き行っております。
エッフェル塔近くのアトリエでのカウンセリング、またはオンラインでも可能です。
詳しくは、下記の案内をご覧ください。

夏のバカンスから戻るといつもは肌寒いくらいのパリですが、今年は日中は気温が上がり公園日和です。

お知らせ


Tablewelling®という新しいプロジェクトが始まりました。
テーブルを囲む時間を通して、日々の暮らしをちょっとだけ心地よく、ちょっとだけ豊かに。そんな思いを込めて、パリを拠点に発信します。投稿は英語・フランス語・日本語の3か国語でご紹介していますので、スクロールして日本語でお読みいただけます。
テーブルスタイリングや旬の食材を使った簡単レシピ、ハーブティーのブレンドなど、手軽に取り入れられるアイデアや工夫をご紹介していきます。完璧な暮らしを目指すのではなく、季節を楽しみ、ほんのひと工夫で、日常のなかにある美しさや小さな喜びを見つけることを大切にしています。まだ始まったばかりですが、これから季節とともに少しずつ育てていきます。楽しんでいただけたら嬉しいです。

・インスタグラム: @tablewelling
・Webサイト: https://www.tablewelling.com/ (準備中)
・Youtube: 準備中
バジルの風味がアクセントの一皿。Tablewellingで紹介する予定です。

©︎sebastiencavaille

パリ市内にて女性のためのフィトテラピー(植物療法)のオーダーメイドケアを行なっております。 フランス式フィトテラピーをベースに、日本でも親しまれてきた植物やケアの知恵を取り入れながら、体調とライフスタイルに合わせたオーダーメイドのケアをご提案します。

冷えやむくみ、イライラ、不眠、疲労感、気持ちの揺らぎ、生理痛、PMS、更年期障害、風邪をひきやすい、予防のためのケアを知りたいなど、ご相談ください。

場所:パリ市内、エッフェル塔近くのアトリエ メトロ6番線 Bir-Hakeim駅から徒歩7分  メトロ6番線、8番線、10番線、La Motte-Piquet Grenelle駅から徒歩11分 日時:水・木・金 15h-18h *その他の時間帯・週末、またオンラインをご希望の場合はご相談ください。
料金:1回 60分 80ユーロ
*体調やライフスタイルに合わせたパーソナライズハーブティー をお持ち帰りいただけます。ハーブティーが苦手な方は、アロマロールオンのパーソナライズも可能です。事前にお知らせください。

ご予約、お問い合わせは私のインスタグラムのDMよりお願いいたします。


⌘ フィトテラピスト(植物療法士) Maki

フランスで植物療法「フィトテラピー」と出会い、日常に取り入れて10数年。学びを深め、AMPP認定フィトテラピストに。東京でファッションPRを経験後に渡仏。フランス企業で10年以上、欧米などの国際プレスを担当。現在はフリーランスにて、フィトテラピー、執筆、PRなど多方面で活動中。

|Instagram|

– Makiさんからのメッセージ –
パリに住み始めた10数年前から興味を持っていた植物療法 「フィトテラピー」は、今では毎日を快適に過ごすために優しく寄り添ってくれるものとなりました。フランスの薬はなんだか強そう、という勝手な先入観から植物由来の優しそうなサプリやハーブティーで自分をケアしたいと思ったのが始まりでした。本格的にスクールで受講したり、15年来のお付き合いになる医師からのアドバイス、エルボリストリ(ハーブ薬局)での処方など、自分でも実践していて、なおかつ効果が広く認められているものを皆さんとシェアできればと思います。


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