このごろパリのメトロや街角で、フランスでは3月12日に公開になる映画『The Monuments Men』(邦題:ミケランジェロ・プロジェクト)のポスターをよく見かけます。映画自体の評判はよくわからないのですが、ジョージ・クルーニーが監督で、マット・デイモン、ビル・マーレイ、ケイト・ブランシェットが出演するという、この顔ぶれだけでもすでに魅力的ですよね…
でも、このポスターを見る多くのフランス人たちがニヤッとしてしまう理由、それは、やはりこのそうそうたる面々に混じって、今やフランスが世界に誇る?俳優、ジャン・デュジャルダン(Jean Dujardin)の顔があるからでしょう。
カップルの日常生活における、さまざまな「あるある」をコミカルに描いたTVシリーズ「Un gars, une fille」(1999~2003年)で一躍フランス国内で有名になったジャン・デュジャルダン。ちょうど同じころフランスに暮らし始めた私は、毎日夕方に放送されていたこの番組をいつも楽しみに見ていたので、ジャンのことも隣に住んでる人のように親しみを感じていたものです。
その後、映画に進出し、「Un gars, une fille」で共演した女優アレクサンドラ・ラミーと結婚。フランスでの地位を確立すると、2012年には映画『アーティスト』でフランス人で初めてアカデミー賞主演男優賞を受賞して、ついに世界的な俳優に。ハリウッドでも順調にキャリアを重ね、ある意味下積み時代を共に過ごしてきたアレクサンドラ・ラミーとは離婚。アカデミー賞授賞式でジョージ・クルーニーと意気投合したという話も伝わっていたので、今回の『The Monuments Men』出演も当然の流れなのでしょう。
フランス人俳優がハリウッドで活躍するのは喜ばしいのですが、隣に住んでたはずのジャンがだいぶ遠くに行ってしまったなあと、このポスターを見かけるたびに勝手に思う私でした(笑)
なお、上の写真はフランス版のポスター。アメリカ版でジャンの扱いが小さかったら悲しい…と勝手に心配したのですが、全然大丈夫でしたね(↓)ほんとうに出世したものです…
映画『ミケランジェロ・プロジェクト』日本語版予告編はこちら。日本での公開は今年の秋だそうですので、ジャンの活躍ぶりもぜひご確認ください。
本当に同感です〜。
彼=ジャンといえば、犬の名か?と思うほど、わたしもun gars, une filleを見て育ちました(笑)。
当時は会話の意味も全くわかりませんでしたけれど(今も時々再放送をやってますね!)、
なんだか面白い人=お笑い芸人系だと思っていたので、「役者さん」レベルになるとは夢にも(失礼!)思いませんでした。
でも、わたしもどこか遠い存在っぽくなってます。
フランスでもジャンレノ系のハリウッドスター的お立場になってしまうのかな‥。
お、仲間ですね(笑)!そうそう、今も再放送やっているとついつい見てしまいます。確かにこのまま、ハリウッドメインの俳優になってしまうのは寂しいなぁ…