〈丹下健三と隈研吾 – 東京大会の建築家たち〉パリ日本文化会館

 

パリでこの夏開催されるオリンピックを前に、1964年の東京五輪のために建設された国立代々木競技場を設計した丹下健三(1913−2005)、そして、2021年の東京五輪の国立競技場を生んだ隈研吾(1954−)、この2人の偉大な建築家にとって、これらのプロジェクトがどれだけ重要だったのかに焦点を当てる「丹下健三と隈研吾 – 東京大会の建築家たち」展が、パリ日本文化会館で始まりました。無料で見学できるので、エッフェル塔の近くに来たらぜひ覗いてみてください!




代々木競技場/国立競技場

およそ3m x 3mの渋谷・青山地区の1/1000明治神宮周辺模型を中心に、2つの競技場が線、軒、ランドスケープ、アーチという4つのキーワードで比較されています。

さまざまな角度から2つの競技場を撮影したモノクロ写真がたくさん展示されていて、それぞれのフォルム、特徴をじっくりと堪能できます。代々木競技場の写真は、日本の建築家の巨匠たちの建築作品を多く手がけた写真家、石元泰博によるもので、国立競技場は、広告や映画など幅広い分野をカバーして第一線で活躍する写真家、瀧本幹也によるものです。

丹下自邸/隈の竹屋

丹下も隈も、日本建築と庭園の魅力が凝縮され、世界的にも高く評価されている桂離宮の影響を大きく受けて、住宅を設計しました。世田谷区成城にあった丹下健三の自邸の模型↓

フランスにおける丹下と隈

フランスとは切っても切れない関係にある建築家であることは2人の共通点と言え、どちらもフランスのさまざまな建築を手がけています。

グラン・テクラン – 丹下健三(1992)
パリ13区・イタリー広場

サン・ドニ・プレイエル駅 – 隈研吾(2024)
地下鉄14号線・今年開業予定

マルセイユ現代美術センター – 隈研吾(2013)


INFORMATION

丹下健三と隈研吾展 -東京大会の建築家たち / Kenzô Tange – Kengo Kuma Architectes des Jeux de Tokyo

場所
パリ日本文化会館
期間
2024年5月2日〜6月29日
開館日
火-土 11:00-19:00
休館日
日、月
住所パリの地区マップ
101bis quai Branly 75015
最寄り駅メトロ路線図
Bir-Hakeim 6番線
料金
無料
パリ・ミュージアム・パス
不可
https://www.mcjp.fr/ja/la-mcjp/actualites/kenzo-tange-kengo-kuma-architectes-des-jeux-de-tokyo-ja
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