
ときには可愛らしかったり、味があったり、歴史を感じたり…パリを歩いていると出会う、街角のさまざまな風景を、パリに暮らす日本人イラストレーターmarineさんの手描きのイラストとともにお届けします。

19. Barthélemy
バルテルミー
1年半ほどのお休み期間を経て、「パリところどころ」を再開することになりました!さっそく第19回は、左岸の老舗フロマジュリー「バルテルミー」。ニワトリとひよこたち、のどかな田舎の風景が描かれた昔ながらのファサードは、いかにもフランスの伝統的な商店らしい佇まい。おしゃれなブティックやカフェに囲まれながら、ここだけ時が止まったかのような懐かしさを感じます。
1970年代に創業し、長年にわたり大統領官邸や首相官邸にチーズを納めてきたこのお店は、官庁や国民議会にも近い、パリ屈指の高級エリアに店を構えています。創業者ロラン・バルテルミーさんの後を継ぎ、長らく店を切り盛りしてきた妻ニコルさんが5年前に引退。現在は、この店で経験を積んだクレール・グリフォンさんが、バルテルミーの名前はそのままに、名店のバトンを引き継ぎました。
小さなお店の中には、ひんやりした大理石の棚にたくさんのチーズがところ狭しと並んでいます。チーズをただ仕入れて売るのではなく、熟成状態を見極めながら、お客さんひとりひとりの好みに合わせてベストなタイミングで提供するのが、チーズ屋さんの腕の見せどころ。ここでしか出会えないチーズがあるからこそ、何十年も通う常連さんたちに愛され続けています。
|Barthélemy |
住所:51 rue de Grenelle 75007
⌘ イラストレーター
下山真鈴 Marine Shimoyama
東京生まれ、パリ在住。アパレルブランドのPRを経て、2006年に渡仏。パリでグラフィックアートを学んだのち、イラストレーターとして活動を開始。フランスと日本で、アパレル・コスメ関連のイラストや、雑誌やウェブサイトの挿絵などを手がける。パリの日常で見かけるおしゃれなパリジェンヌをイラストで紹介するブログ「パリウォッチ」をMadame Figaro Japonのウェブサイトで連載中。














