12ヶ月のパリジェンヌ


パリ在住の日本人イラストレーターMarine(マリン)さんが毎月トリコロル・パリに届けてくれる、街角のおしゃれなパリジェンヌを描いた素敵なイラスト。パリに暮らす女の子たちがどんなコーディネートをしているのか、今のパリの空気を感じさせてくれます。パリジェンヌならではのおしゃれテクを普段の着こなしに取り入れてみたり、「パリのお天気と服装カレンダー」とともにパリ旅行の荷づくりの参考にしてくださいね!
Marineさんプロフィールmarine-illustration.comInstagram





2019年10月 パリのメトロにて



© marine illustration

9月は晴れて暖かい日が続いていましたが、9月の最後の週に雨が続き、10月に入ったらあっという間に秋らしい風の吹く、涼しい気候になりました。ブルゾンやトレンチコート、薄手のストールがますます手放せない季節ですが、同時に、色んなアイテムをプラスしておしゃれを存分に楽しめる時季でもありますね。



パリ在住日本人イラストレーターmarineさんから届いた10月のイラストは、パリの地下鉄で見かけたパリジェンヌ。シンプルなトレンチコートにスリムなシルエットのデニムを合わせた、パリジェンヌの秋の定番コーデ。トレンチとはいえ、ステンカラーのすっきりとした形がとても着やすそう。袖の折り返しのギンガムチェックも可愛いです。

ポイントはトップに持ってきたニット。かぼちゃのようなこっくりとしたオレンジ色を選んで、退屈な着こなしにならない工夫をしています。さらに、ニットのインに黒いシャツの襟を見せているのが新鮮。小物もすべて黒で統一して、ベージュ系カラーの多いぼんやりとしがちなコーディネートをキリッと引き締めています。
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2019年9月 マドレーヌ界隈にて



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長〜いバカンスが終わり、ついに新年度がスタートしました。9月に入ると空気もぐんと秋めいて、晴れの日でも少し涼しい風が吹き始めます。日中、太陽が出ていると温かいのですが、朝晩は結構冷えるので簡単に脱ぎ着できるカーディガンやジャケット、ストールのような物を持ち歩くと安心です。



パリ在住日本人イラストレーターmarineさんから届いた9月のイラストは、マドレーヌ寺院の建つシックな界隈で見かけたパリジェンヌ。一見モノトーンのシンプルなコーディネートですが、ボーイフレンドから借りてきたようなオーバーサイズ感が可愛いシャツと、ちょっぴり夏の名残を感じさせるギンガムチェックのサブリナパンツ。すっきりとまとめたシニヨンだけだと、真面目でキツイ印象を与えがちですが、ヘッドバンド代わりに巻いたスカーフが色鮮やかなアクセントになっていてオシャレ度がアップしています。足元もウェッジソールでモード感を加える工夫をしています。

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2019年8月 レピュブリック界隈にて



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今年のフランスは猛暑!特に7月は一般家庭にクーラーがないため、眠れないほどの暑さに苦しめられた人も多くいました。8月に入ってからは最高気温が30度を超える日が少なく、カラッと乾燥しているので日本よりも過ごしやすい天候になっています。



パリ在住日本人イラストレーターmarineさんから届いた8月のイラストは、夏の日差しに映える、鮮やかなイエローのワンピース姿のパリジェンヌ。シンプルながらもAラインのシルエットがほどよくフェミニンなワンピースはあえて1枚でさらりと着ます。小物はもちろん、昨年頃からパリジェンヌに人気のラウンドフォルムのかごバッグで今っぽさをプラス。バッグを彩るレモンモチーフが、ワンピースと上手にカラーマッチングしているのもポイントです。足元のピンクベージュのサンダルは、どんな着こなしにも合う便利な一足なので、夏のワードローブに是非加えたいアイテムですね。

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2019年7月 パリのパン屋さん近くにて



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40度近くまで記憶が上がり、寝苦しいほどの暑さを記録した6月末のパリ。7月になってようやく最高気温が30度を切り、過ごしやすい日が戻ってきました。



パリ在住日本人イラストレーターmarineさんから届いた7月のイラストは、おいしそうなバゲッドを小脇に抱えたパリジェンヌ。何と言っても目をひく華やかなピンク色のワンピースが1番のポイント。ウエストをキュッとリボンベルトで絞りメリハリをつけています。開襟シャツのレトロな雰囲気とぴったりのヴィンテージライクなラタンのバッグがシックな印象ですが、そこに敢えてちょっぴりハードなビジュー付きサンダルを合わせているところが個性的。ふんわりルーズにまとめたお団子ヘアが初夏のワンピーススタイルと相性抜群です。

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2019年6月 パリ11区にて



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5月は例年に比べて肌寒い日が続き、いったいいつになったらブルゾンやジャケットを脱げるのか・・・と心配していましたが、5月末から6月頭にかけては最高気温30度を超える夏日のような暑さを記録しました。ちょうど5月30日の木曜日は、キリスト昇天祭(Ascension)の祝日で、翌日の金曜日を休みにして、週末と併せてちょっとした4日間の連休を楽しむ学校や会社も多かったようで、久しぶりのお天気に小旅行やお出かけをする人で毎日にぎわいました。カフェのテラスにも、ここぞとばかりに肌を出し、サングラスをかけて太陽を満喫するパリジャン、パリジェンヌがたくさん。やっぱり暖かくなると、服装もガラリと変えたくなりますね。




パリ在住日本人イラストレーターmarineさんから届いた6月のイラストは、パリ11区で見かけたパリジェンヌ。今年の流行である白のワイドパンツは爽やかでかっこいい印象の着こなしにぴったりです。ワイドなボトムスとのバランスを取るために、トップスはコンパクトにまとめ、ラフィア素材のバッグやメッシュレザーのシューズを合わせて、初夏らしい涼しげで抜け感のあるコーディネート。今年も引き続き編みかごやマルシェに持っていくようなパニエ、カゴバッグが人気なので、普段のファッションにもぜひ取り入れたいですね。

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2019年5月 パリのメトロにて



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5月になりました!「En avril, ne te découvre pas d’un fil. En mai fais ce qu’il te plaît.」というフランスの古い言習わしがありますが、直訳すると「4月は糸1本も脱ぐな。5月は自分の好きなようにしなさい」という意味。4月はまだまだ肌寒いので油断をせずにきちんと着込んでいなさい、5月になったら好きな格好をすれば良い、という教えはつくづく正しいな・・・と毎年実感します。4月はブルゾンやコートが手放せませんが、5月になるとふっと春の気配に包まれ、コートやスカーフなしでも出かけられる日がぐんと増えます。




さて、パリ在住日本人イラストレーターmarineさんから届いた5月のイラストは、メトロで見かけたパリジェンヌ。春らしいやさしいピンク色のプリーツスカートにゆったりとした軽めのジャケットを合わせて、程よいリラックス感のあるコーディネートが魅力的です。差し色として大ぶりなグリーンのイヤリングでアクセントをプラスし、パリジェンヌの新定番とも言えるウェッジソールのエスパドリーユで着こなしを旬らしくまとめていますね。暖かいとはいえ、朝晩と日中の気温の高低差はあるので、朝早くから夜遅くまで1日中出かける時は、着脱が簡単なジャケットやパーカーを羽織っておくと便利です。

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2019年4月 パリのメトロにて



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3月最後の日曜日にサマータイムになり、ぐんと日が長く春めいてきたパリ。日中はコートなしでも歩けるぐらいの陽気が続いていますが、朝晩はまだまだ肌寒く薄手のブルゾンやトレンチコートが活躍してくれます。




パリ在住日本人イラストレーターmarineさんから届いた4月のイラストは、メトロで見かけたおしゃれな女性。ベージュやブラックが定番のトレンチコートですが、あえて珍しいグリーンをチョイスするところが個性的。ミッドシーズンが長いフランスではトレンチのような薄手のコートが手放せないので、2着目のトレンチとしてこんなカラーを持っていると楽しいかもしれません。インナーには赤いニットを選んでコントラストをつけ、ボトムはさらにブルーのワイドパンツを合わせるカラーコーデは上級者です。チェーンバッグとヒールブーツ、そしてオールバックのヘアスタイルで大人なパリジェンヌのお手本のような着こなしです。

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2019年3月 パリの街角にて



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2月後半にはポカポカ陽気が続き、さてはこのまま春が訪れてくれるのか・・・と願っていたのですが、そんな淡い期待は裏切られ、3月はしとしと雨が続く肌寒いスタートとなりました。最高気温は10度以上で、最低気温でも5度前後と、冬のような寒さはありませんが、それでも朝晩の冷え込みや全体的に湿っぽい寒さを感じさせ、コートやストールは必須です。雨も多いので、フード付きのレインコートや帽子、折り畳み傘、雨に強い靴などもこれからのパリ旅行の強い味方となってくれるでしょう。こちらのページから、2010年から現在まで、月別の天気・気温・服装をチェックできますので、この時季にパリ旅行を計画している人は過去9年の3月のパリの天気をチェックしてみてください。



パリ在住日本人イラストレーターmarineさんから届いた3月のイラストは、「春よ早く来い!」という願いを込めてコートを脱いだパリジェンヌです。冒頭にも書きましたが、まだまだ寒いのでやっぱりコートは必須ですが・・・・
色とりどりカラフルなアイテムで春を取り入れた着こなしは、花柄のマキシロングスカートに合わせたクロップド丈のトップスでバランス良いコーディネート。この季節だと、タートルネックのニットで首元があたたかいのも良いですね。足元は、パリジェンヌに人気のローテクスニーカーでカジュアルダウン。春を待ちながら、洋服はパッと鮮やかなこんな着こなしを楽しむのも素敵ですね。

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2019年2月 パリ10区にて



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2月に入って寒さが緩み始めているパリ。最低気温がマイナスになる日もありますが、最高気温が10度前後とがっちり帽子や手袋、マフラーが必要ない時も。特に晴れの日は、日中の気温が上がってコートのボタンを開けて歩いてちょうど良い場合もあり、観光にはぴったり。このまま3月まで暖かい気温が続いて春が訪れるのか・・・こちらのページから、2010年から現在まで、月別の天気・気温・服装をチェックできますので、この時季にパリ旅行を計画している人は過去9年の2月、3月のパリの天気をチェックしてみてください。



パリ在住日本人イラストレーターmarineさんから届いた2月のイラストは、ヴィンテージと思われるコートをオーバーサイズに着こなすパリジェンヌ。カラーは今っぽさをぐんとアップするキャメル!インにはキャメルと相性の良い鮮やかなレッドのタートルネックで明るい色味のコーディネートがかわいい。タートルネック人気は今年から復活していますね。キャメルxタートルネックの今年らしい組み合わせがかわいいです!そして、マルシェで使うカゴバッグを合わせて一段とパリジェンヌ風味を引き立たせているのがおしゃれ。

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2019年1月 レピュブリック界隈にて



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寒さの緩いクリスマス、お正月を終え、1月中旬で最低気温がマイナスとなり粉雪も舞うようになったパリ。このシーズンにパリにいらっしゃる方は、防寒対策、にわか雨・雪対策、そして乾燥対策をしっかりしてくると良いでしょう。手も唇も気づかないうちにカサカサになってしまいます。



パリ在住日本人イラストレーターmarineさんから届いた1月のイラストは、ベージュとブラックのスタイリッシュな組み合わせ。ベージュのコートに、オールブラックのインとマフラーの着こなしは意外にしっくり決まります。パリジェンヌの差し色の”王道”である赤を足元に、インパクトあるカラーコーディネートを忘れないのもさすが。雰囲気あるふわふわロングヘアがパリジェンヌらしいチャーミングさをプラスしています。

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