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現在フランスで開催中のアングレーム国際漫画フェスティバル(1月30日〜2月2日)は今年で47回を数えるヨーロッパ最大級の漫画の祭典。今年も複数の部門で日本の漫画家の作品がいくつかノミネートされており、すでに東村アキコ先生の『雪花の虎』がヤングアダルト賞に輝いています!おめでとうございます〜。個人的にはオフィシャル部門にノミネートされている『テセウスの船』がどうなるか・・・気になるところです。
で、今回のポスターは3パターンあるのですが、そのうちの1枚が、昨年グランプリを受賞した高橋留美子先生の描き下ろしで、テーマは「漫画(またはBD)を読んでいる子供時代の自分」。畳の上に寝そべっている幼い頃の高橋先生を囲むように、オバQやリボンの騎士、ワンダースリー、どろろ、バンパイヤ、ひみつのアッコちゃん、イヤミ、パーマン、ニャロメ、チビ太(全部間違ってないですかね?)と、先生が大きく影響を受けた往年の名作漫画のキャラクターが描かれています。
このポスター、高橋さんの原点を見るようでなんだかグッと来ました。手塚治虫先生、藤子不二雄先生、赤塚不二夫先生が生み出した紛れもないオリジナルなキャラクターなのですが、眺めていると高橋留美子先生らしい線が浮かび上がり、彼女がその後創り上げたキャラクターとも重なる部分が感じられます。子供の頃、大好きな漫画の主人公の顔を夢中で真似して描いていた、そんな気持ちがギュッと詰まった素敵なポスターだと思います。
もう2枚のポスターはこちら。テーマは同じく、漫画を読んでいる子供の頃の自分。昨年の受賞者であるCharles BurnsとCatherine Meurisse作。
高橋留美子先生のインタビューの一部をこちらの動画でご覧いただけます。
高校生の時に初めて投稿したストーリー漫画の絵柄が池上遼一先生を目指されていたとは驚きです。