「工匠たちの技と心―日本の伝統木造建築を探る」展が、パリ日本文化会館で始まりました。日本の木造建築の文化を、職人の技と心から紹介するものです。無料で見学できるので、エッフェル塔の近くに来たらぜひ覗いてみてください!
日本で長い時間をかけて培われてきた、精密な木工技術の背景には、日本人独特の、自然への畏敬の念があります。木という貴重な資源を使って、できる限り長持ちする建物を作ること。さまざまな環境問題に直面する今だからこそ、その価値を再認識するべきときが来たのかもしれません。
数寄屋大工
日本から来た職人さんが作り上げたという、京都の大徳寺の玉林院蓑庵(1742年)の構造模型。釘もネジも使わない木組みの技術で作られています。
堂宮大工
お寺や神社など大型の建築を手がける大工さん。大陸から伝わった仏教建築は、日本独自の進化を遂げ、今も代々受け継がれています。
大工道具
「道具を見れば、その職人の腕がわかる」
昭和18年、東京・大田区の大工さんが所有する道具の種類に関する調査が行われ、本格的な建物を作るのに必要な大工道具はなんと179点でした。
木組み
木の癖や性質を生かして組み合わせる技術が木組み。この展示では、普段は見ることのできない組んでいる部分が分解されていて興味深いです。
INFORMATION
工匠たちの技と心 ―日本の伝統木造建築を探る / L'Art des Charpentiers Japonais
場所パリ日本文化会館
期間
2023年10月18日〜2024年1月27日
開館日
火-土 11:00-19:00
休館日
日、月
住所 →パリの地区マップ
101bis quai Branly 75015
最寄り駅 →メトロ路線図
Bir-Hakeim 6番線
料金
無料
パリ・ミュージアム・パス
不可
→https://www.mcjp.fr/ja/la-mcjp/actualites/l-art-des-charpentiers-japonais-ja