映画『エッフェル塔~創造者の愛~』

© 2021 VVZ Production – Pathé Films – Constantin Film Produktion – M6 Films

“エッフェル塔”建設の影には、忘れられない愛する人への秘めた想いがあった——。

本国フランスでも話題を呼んだ映画『エッフェル塔〜創造者の愛〜』が、3月3日からついに日本で公開されます。昨年12月に開催された「フランス映画祭2022横浜」ではオープニングセレモニーを飾る映画として上映され、主演のロマン・デュリスと共にマルタン・ブルブロン監督も来日しました。

世界で最も有名な観光名所のひとつにして、芸術の都パリのシンボルでもあるエッフェル塔。パリを訪れた人なら必ず、一度は目にしたことのあるモニュメントでしょう。今となっては、エッフェル塔のないパリの風景は考えられませんが、このパリの顔がパリ万国博覧会の最大の呼び物として建造されたのは1889年のこと。高さ300m、100%鉄製という当時としては異例尽くしの建造物の設計に挑んだのは、ニューヨークの自由の女神の制作者としてすでに名声を獲得していたギュスターヴ・エッフェルでした。

華々しいスタートを切ったのも束の間、完成までの日々は苦難の連続で、ついには資金も不足し、このままでは建造中止という事態にまで突き進んでしまいました。そんな状況の中、エッフェルがどのようにしてひとつひとつの難題をクリアしていったのか?どうして途中であきらめることがなかったのか?という疑問に、実在したある女性の存在から、製作陣は想像の翼を広げ、「彼の偉業を成し遂げる原動力には、生涯忘れられない愛する人への想いがあった」という美しい物語に仕上げました。




ギュスターヴ・エッフェルを演じるのは、現在のフランス映画界を牽引する人気俳優、ロマン・デュリス。トリコロル・パリでも紹介した『タイピスト!』や『真夜中のピアニスト』、昨年は日本のカメ止めをリメイクした『キャメラを止めるな!』での熱演も記憶に新しい彼ですが、本作でも印象に残る演技が光っています。エッフェルと情熱的な恋愛に身を投じるアドリエンヌには「セックス・エデュケーション」シリーズで脚光を浴びたエマ・マッキー。壮麗な音楽は『グランド・ブダペスト・ホテル』と『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞に輝いたアレクサンドル・デプラが担当しています。この豪華な布陣とともに、超大作『三銃士』映画化の監督に抜擢されたマルタン・ブルブロンが愛と情熱の物語を作り上げました。

© 2021 VVZ Production – Pathé Films – Constantin Film Produktion – M6 Films

〜あらすじ〜
アメリカの自由の女神像の制作に協力したことで大いなる名声を獲得したギュスターヴ・エッフェル。世間では3年後の1889年に開催される「パリ万国博覧会」の話題でもちきりだった。そのシンボルモニュメント制作のコンクールには全く興味のなかったエッフェルだが、パーティーの席で大臣から強く参加を要請され、さらに、久しぶりに再会した友人で記者のアントワーヌ・ド・レスタックの妻アドリエンヌから「ぜひ見てみたい。野心作を」と言われ、突如として「ブルジョワも労働者も皆が楽しめるように、パリの真ん中に300mの塔をすべて金属で造る」と宣言する。初対面のふりをしたレスタックの妻は、実は、エッフェルにとって忘れられない女性だった・・・。

映画『エッフェル塔~創造者の愛~』予告編

\トリコロル・パリのおすすめポイント/
♡ エッフェル塔の建造を、恋愛という観点から描いた異色作!これぞフランス映画。
♡ ロマン・デュリスはやっぱりいい。どんな役でもハマってしまうすごさ。エマ・マッキーも初々しさが良い。
♡ 密かに注目しているピエール・ドゥラドンシャンも、エッフェルの友人役で出演。アドリエンヌの夫という複雑な立場を絶妙な表情で演じていてTrès bien!
♡ エッフェル塔建造までのコンペの様子や建築技術の工夫などを、テンポ良く見せてくれるマルタン・ブルブロン監督の手腕がすごい。そして勉強にもなる。
♡ 衣装がどれも美しく豪華。当時のパリの様子も楽しめる。




© 2021 VVZ Production – Pathé Films – Constantin Film Produktion – M6 Films

映画『エッフェル塔~創造者の愛~』

公開日:2023年3月3日(金)〜
劇場:新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷他、全国順次ロードショー
監督:マルタン・ブルブロン
原案:カロリーヌ・ボングラン
出演:ロマン・デュリス、エマ・マッキー、ピエール・ドゥラドンシャン、アレクサンドル・スタイガー、アルマンド・ブーランジェ、ブルーノ・ラファエリ
原題:Eiffel
配給:キノフィルムズ
提供:木下グループ
オフィシャルサイト:https://eiffel-movie.jp
2021 年│フランス・ドイツ・ベルギー│フランス語│108 分│カラー│5.1ch│ドルビーデジタル│シネスコ│原題:EIFFEL│字幕翻訳:橋本裕充│R15
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