サンジェルマン・デプレ駅とゆかりの人々(南方面ホーム編)

サンジェルマン・デプレ教会のすぐ隣に1910年開業したメトロ4番線サンジェルマン・デプレ駅(Saint Germain des Prés)。ここ数年、4番線の自動化のためずっと工事中でしたが、それがようやく完了し、新たな装飾が登場しました。




新しくなったサンジェルマン・デプレのホームでは踊るような字体の大きなアルファベットがタイルの壁に直接つけられていて、とっても可愛いです。黒いアルファベットの上には、頭文字に合うようにサンジェルマン・デプレゆかりの人々の写真と解説が添えられています。

前回の北方面(Porte de Clignancourt方面)に続き、今回は南方面(Mairie de Montrouge)ホームを見てみましょう!

サンジェルマン・デプレゆかりの人々

=シモーヌのS=
シモーヌ・ド・ボーヴォワール

Simone de Beauvoir
(1908-1986)
フェミニズムにも大きな影響を与えた哲学者・作家。パートナーのジャン=ポール・サルトルと共に、カフェ・ド・フロールを根城に。まさにサンジェルマン・デプレの神話を体現した人。

=トポールのT=
ローラン・トポール
Roland Topor

(1938−1997)
『Joko fête son anniversaire』で1970年のドゥ・マゴ賞を受賞した作家・詩人・画家。

=ガリーのG=
ロマン・ガリー

Romain Gary
(1914−1980)
サンジェルマン・デプレに居を構えたロシア出身の外交官・作家で、ジーン・セバーグの夫でもあった。

=マイルスのM=
マイルス・デイヴィス
Miles Davis(1926-1991)と
ジュリエット・グレコ
Juliette Gréco(1927-2020)
1950年初めのサンジェルマン・デプレで、実存主義者たちのミューズだった若い女優が、天才トランペット奏者と短くも激しい恋に落ちた。アメリカでは人種差別が色濃かったこの時代、このカップルはパリの自由なエスプリを体現していた。

=デュラスのD=
マルグリット・デュラス
Marguerite Duras

(1914-1996)
『愛人(ラマン)』などで知られる小説家。第二次大戦中、ドイツ占領下のパリ。カフェ・ド・フロールにほど近いサン・ブノワ通りのアパルトマンで、デュラスとその夫はジョルジュ・バタイユやフランソワ・ミッテラン、エドガール・モランらの詩人や作家、哲学者、政治家たちを集めて熱い議論を交わしていた。

=ソニアのS=
ソニア・リキエル
Sonia Rykiel
(1930−2016)
「ニットの女王」ファッションデザイナーのソニア・リキエルは1968年、サンジェルマン・デプレに最初のブティックを開店。店内インテリアに多くの本を並べるなど常に文学との深い繋がりを感じさせた。2018年にはサンジェルマンのあるパリ6区にソニア・リキエル通りが誕生。

No Comments Yet

Comments are closed