エッフェル塔とシャンゼリゼ大通りの間、セーヌ川のほとりに建ち、オセアニア、アジア、アフリカ、アメリカに焦点を当てた美術館。アジアやアフリカの民族芸術に造詣の深いシラク元大統領の肝いりで完成したこともあり、ジャック・シラクの名が美術館にもつけられています。アラブ世界研究所やカルティエ現代美術財団、日本では電通本社ビルを手掛けたジャン・ヌーヴェルが建築を担当し、庭園は景観デザイナーとして有名なジル・クレモンが設計。オープン当時、斬新なデザインで話題を呼びました。
美術館へは、セーヌ川沿いのケ・ブランリー(quai Branly)、またはユニヴェルシテ通り(rue de l’Université)から入ることができ、中庭の先にある赤い建物の下(屋外)がチケット売り場になっています。
展示ルームへのアクセスは、白い円形の建物から。
中に入り、円形に長く延びた廊下を抜けると、赤い天井が現れ、そこから左右に展示ルームが広がります。オセアニア、アジア、アフリカ、アメリカと、大きく4つにテーマが分かれ、広い展示ルームに、大きな作品が並ぶ姿は圧巻です。木製の背の高いポールやマスク、アボリジニ絵画、民族衣装、装飾品など、幅広いジャンルに、じっくり見ているとあっという間に時間が経ってしまいます。中央には、土壁を模したベンチがあり、タッチパネル式の画面で作品の解説(仏、英、西語のみ)を見ることもできるので、休憩しながら作品鑑賞をするのもいいでしょう。さらに、中2階は特別展や企画展示エリアになり、その時々のテーマに沿った作品を鑑賞することができます。
白い円形の建物正面(ユニヴェルシテ通り側)にはブティックがあり、アート本はもちろん、アフリカ、アジアなどのオブジェ、CDなどが揃います。
日が暮れると、庭園は照明アーティスト、ヤン・ケルサレの作品でライトアップされ、青い光に包まれた幻想的な世界が広がります。冬は日が暮れるのが早いので、夕方頃に美術館を訪れ、庭園のライトアップを楽しむのもおすすめですよ!
INFORMATION
- Musée du quai Branly
住所 →パリの地区マップ37 quai Branly 75007 (地区: )
TEL
01 56 61 70 00
最寄り駅 →メトロ路線図
Alma-Marceau 9番線 徒歩5分
開館日
10:30〜19:00(木〜22:00まで)
休館日
月、5/1、12/25
料金
10€、17歳以下無料
パリ・ミュージアム・パス
利用OK
→http://www.quaibranly.fr/en/