マティス 赤のアトリエ 展
MATISSE L’ATELIER ROUGE
2024年5月4日(土)〜9月9日(月)
L’Atelier rouge (1911)
L’Atelier rouge
Henri Matisse
1911年にアンリ・マティスが描いた「赤のアトリエ」に焦点を当てた展覧会が、ルイ・ヴィトン財団美術館で始まりました。もうひとつの展覧会「エルズワース・ケリー展」と同時開催で、同じチケットで鑑賞できます。
1949年にMOMA(ニューヨーク近代美術館)が購入して以来、この世界的な美術館が誇る名作のひとつとされている「赤のアトリエ」が今回、海を渡り、パリにやってきました。
そのテーマはパリ南西の隣町、イッシー・レ・ムリノの庭付き一軒家に家族と暮らしていたアンリ・マティスがこの家に構えていたアトリエの様子です。この展覧会のために、この絵の中に描かれているさまざまな作品(1898年から1911年の間に創作された6つの絵画と3つの彫刻、1枚の皿)が一堂に会しました。それ以外にも、関係の深い作品や写真、ドキュメントなどが集められました。
描かれてから110年以上が経った現在も、「赤のアトリエ」は、何世紀にもわたるアトリエ画の伝統のなかでも画期的な作品であると同時に、モダンアートの重要な作品です。全体を赤で塗りつぶしたようなこの絵は、のちの抽象絵画にも大きな影響を与えました。つい先日まで同じくルイ・ヴィトン財団美術館で回顧展が行われていたマーク・ロスコも、この「赤のアトリエ」にインスパイアされたと言われています。
アトリエ前にたたずむアンリ・マティス
フランスで展示されるのは31年ぶりの「若い水夫 Jeune Marin (II)」1906
メトロポリタン美術館所蔵
「白いスカーフの裸婦 Nu avec écharpe blanche」1909
コペンハーゲン国立美術館所蔵
「豪奢 II Le Luxe (II)」1907-1908
コペンハーゲン国立美術館所蔵
「Cyclamen シクラメン」1911
個人コレクション
「Nu féminin 裸婦」1907
MOMA所蔵
「Baigneurs 水浴び」1907
コペンハーゲン国立美術館所蔵
「ジャネット IV Jeannette (IV)」1911
バイエラー財団美術館所蔵
「装飾的身体 Figure décorative」1908
オンタリオ美術館
「背中の曲がった、立っている裸婦 Nu debout, très cambré」1906-1907
「コルシカ、古い風車 Corse, le vieux moulin」1898
ヴァルラフ・リヒャルツ美術館所蔵
INFORMATION
マティス 赤のアトリエ / Matisse L'Atelier rouge
場所ルイ・ヴィトン財団美術館
期間
2024年5月4日〜9月9日
開館日
月、水、木 11:00-20:00、金 11:00-21:00、土、日 10:00-20:00
休館日
火
住所 →パリの地区マップ
8 Avenue du Mahatma Gandhi 75116
最寄り駅 →メトロ路線図
Les Sablons 1番線
料金
エルズワース・ケリー 形と色展と共通:16€、25歳以下10€、17歳以下5€、2歳以下無料
パリ・ミュージアム・パス
不要
→https://www.fondationlouisvuitton.fr/en/events/matisse-the-red-studio