Tapisserie

トリコロル・パリの本『とっておきのパリごはん』で紹介したあと、ミシュラン1ツ星を獲得して、なかなか予約がとれない大人気のお店になったレストラン「セプティム(Septime)」と、その姉妹店「クラマト(Clamato)」が、2021年1月に新しいパティスリーを開店しました!




「セプティム」「クラマト」と同じ11区のシャロンヌ通り65番地にオープンしたこのパティスリーの名前は、「タピスリー(Tapisserie)」。「タペストリー」を意味する単語ですが、これ実は、フランス人ならすぐにピンとくる、単語のアルファベットを並び替えて、意味のある別の単語にする「アナグラム」という言葉遊びです。このお店は、「Patisserie(パティスリー)」の「P」と「T」を入れ替えて「Tapisserie(タピスリー)」にした、というわけですね。

繊細なケーキが並ぶパティスリーというよりは、気持ちがほっこりするような素朴なタルト系がメイン。「セプティム」と「クラマト」が新鮮な素材そのものの味を活かす料理なのと同様に、この「タピスリー」も素材へのこだわりが詰まっています。イル・ド・フランス地方産の小麦粉はオーガニックで、古代穀物は石臼で挽いたもの。乳製品や卵、フルーツは自然を尊重する農法で作られ、チョコレートや砂糖、バニラはフェアトレードのもののみを使用しています。

ケーキやタルト、ヴィエノワズリーはすべて店内のオーブンで焼かれていて、焼き上がりの時間帯が入口に貼り出されているので、作りたての味が楽しめます。たとえば8時30分からはクイニーアマン/シュガータルト/パン・オ・レザン/リンゴのケーキ、10時からはバニラ風味のフラン、10時30分からは各種タルト、11時からはシュークリーム/タルト・アマンディン…といった具合。もちろん時間を過ぎても、売り切れるまでは買えます。

シュガータルトやフランなど、とにかくどれも美味しいのですが、中でもおすすめは:

●メープルシロップのタルト(Tarte au sirop d’érable)6.5€
まあとにかく一度は食べてほしい逸品。「クラマト」の名物デザートでもあります。
●ハルガヤ風味のシュークリーム(Chou à la flouve odorante)2€
フランスでは意外と珍しいシュークリームで、甘い香りのハルガヤというハーブのカスタードクリームがオリジナル。


INFORMATION

Tapisserie - タピスリー

住所パリの地区マップ
65 rue de Charonne 75011 (地区:バスティーユ )
TEL
01 55 28 79 43
最寄り駅メトロ路線図
Ledru Rollin 8番線、Charonne 9番線
営業日
火-金 8:30-19:30(18:00)、土 9:30-19:30(18:00)、日 9:30-17:30(17:00)*カッコ内は夜間外出禁止中の閉店時間
定休日

カード
VISA, MASTER
https://www.tapisserie-patisserie.fr
他店舗
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