〈アトリエ・デ・リュミエール〉パリ初のデジタルアート美術館

2018年春、パリで初めてのデジタルアートの美術館「アトリエ・デ・リュミエール(光のアトリエ)」が、パリ11区、バスティーユとレピュブリックにはさまれた庶民的な界隈に誕生しました。




かつて鋳造で栄えた廃工場だったというスペース。高い壁に囲まれた、1500㎡の広々したスペースがキャンバス代わり。テーマに合わせて偉大な芸術家たちの作品群が音楽と共に、壁、床、天井とあらゆる面にプロジェクターで投影され、よく知るはずの名作も違った表情を見せてくれます。床に座ったり、歩きまわったり、壁の前に立ったりと、自由に芸術を体感することができます。

この美術館では、展示内容が定期的に変わっていくのが特徴。メインの展示に続いて、メインの内容に関連するテーマの短い展示が上映されます。2018年の4月にオープンした際のこけら落としはオーストリアを代表する芸術家「グスタフ・クリムト」、2019年は「ファン・ゴッホ 星降る夜(→写真レポートはこちら」、そして2020年のテーマは「モネ、ルノワール…シャガール 地中海の旅」!


2020年2月28日〜2021年1月3日
MONET, RENOIR…CHAGALL
モネ、ルノワール…シャガール 地中海の旅


印象派からポスト印象派を経てモダニズムまで続く芸術と地中海との関係を、さまざまな芸術家たちの作品を通して明らかにしていきます。ルノワール、モネ、ピサロ、マティス、シニャック、ドラン、ブラマンク、デュフィ、シャガールなど、それぞれ1人ずつピックアップしてもよいくらいの巨匠たちの作品の世界に一気に入り込める夢のような機会です。




「モネ、ルノワール…シャガール 地中海の旅」の展示のあとは、「Yves Klein, l’infini bleu イヴ・クライン 果てしないブルー」の展示が始まります。南仏ニース生まれのイヴ・クラインは地中海の空を愛し、そこからインスピレーションを得ました。有名な「インターナショナル・クライン・ブルー」だけでなく、彼がスピリチュアルなものさえ感じていた「色」の世界にどっぷりとひたりましょう。





2021年以降、どんな芸術家の作品がテーマになるのかはまだわかりません。アトリエ・デ・リュミエールでの一期一会を楽しみに、パリを訪れてください。なお、事前のオンライン予約が必須なのでご注意を!特に週末はあっという間に予約で埋まってしまうので、旅行の日程が決まったらすぐに予約しましょう。

★入口ではチケットを購入できません。
事前のオンライン予約が必須なのでご注意ください★

オンライン予約ページ(英語)


INFORMATION

アトリエ・デ・リュミエール - Atelier des Lumières

住所パリの地区マップ
38 rue Saint Maur 75011 (地区:オベルカンフ )
TEL
01 80 98 46 00
最寄り駅メトロ路線図
Rue Saint Maur 3番線、Saint Ambroise 9番線、Père Lachaise 2,3番線
開館日
月〜木 10:00-18:00、金〜土 10:00-22:00、日 10:00-19:00
休館日
無休
料金
14.5€、5〜25歳 9.5€、4歳以下無料(要予約)
パリ・ミュージアム・パス
不可
https://www.atelier-lumieres.com/en/home
2 Comments
  1. こんにちは!7月4日から15区のアパルトマンに滞在、8月5日までパリにいる予定です。革命記念日のパレード後の衝突はTV で見ました。やはりショックですね。
    さて、教えてほしいことが。Nogent sur Seineに2年前に開設されたMusee Camille Claudelに行きたいのですが、時間や距離など難易度はどのようでしょうか?(^^) 仏語ほとんどダメに近いのです…

    1. こんにちは。パリにいらっしゃるのですね。
      さて、Musee Camille Claudelですが、調べてみたところ最寄駅がNogent sur Seineとのことで、パリからですと東駅(Gare de l’Est)からTERに乗り、2回乗り換える必要があるようです。乗り換え時間含め、約4時間ほどかかるようで、金額はoui.sncfで調べたところ60.90ユーロと出てきます。
      駅からは徒歩10分の距離のようなので、歩いて行ける距離でしょう。

      とはいえ、最寄駅にたどり着くまで2回の乗り換えがありますので、難易度は低いとはいえないかもしれません。
      また、1日3回しかNogent sur seine行きのチャンスがないようです。
      フランス国鉄駅のこちらのサイトで検索をしてみてください。英語表示に変えることも可能です。
      https://www.oui.sncf/