〈Maison〉注目の日本人シェフの「家」にお邪魔する

パリには本当にたくさんのレストランがありますが、もっと驚くのは、毎年新しいお店がどんどんオープンしていること!フランス人シェフはもちろんのこと、ここ数年は日本人シェフの活躍もめざましく…もう追いつくのは不可能なくらいのペースで、パリ中あちこちに新レストランが登場しているので、常にフラストレーションがたまっている状態です(笑)




そんな、行きたいのに結局行けずじまいだったお店のひとつが「Crown Bar(クラウンバー)」。そこでシェフを務め、今パリで最も注目される日本人料理人のひとりとなった渥美創太さんが、独立してオープンしたのがこの「メゾン」。念願叶って、ようやく食べに行くことができました…

パリ11区の落ち着いた住宅街に佇む三角屋根の一軒家。まさに「家」というその名前にふさわしい「メゾン」です。

中に入ると、吹き抜けの空間に、大きなソファやローテーブルのあるラウンジがゆったりと広がっています。たぶん誰もが「うわぁ」と声を上げてしまう瞬間。まるでシェフの家に招かれたような気持ちになれる場所です。
床から壁まで敷きつめられたテラコッタの六角形のタイル―フランス語ではtomette(トメット)と呼びます―が、なんとも言えない暖かな雰囲気を演出しています。




階段を上がると、ダイニングとオープンキッチンが、天井から入る明るい日差しに照らされています。いかにも「家」らしく、お客さんがみんなでシェアして座る大きなテーブルが真ん中に置かれた、リラックスできる空間です。あとから、このお店の内装はパリを拠点に世界的に活躍する建築家、田根剛さんが手がけたと知って、ますます納得しました。

席に着くと渡されるメニューに書かれているのは、1つのコースのみ。(もちろん食べられない食材やアレルギーは確認してもらえますよ)まるで友だちを家に招くときと同じように、シェフがその日その日のインスピレーションでメニューを決めているのだと感じます。

それでは、私が食べに行った日のランチのお料理の数々を写真でご紹介します。どのお皿もとにかく美しく、シンプルに素材の美味しさを生かしつつも、おもしろい味の組み合わせが楽しめました。あ〜また行きたい!




ビーツ&ハドック
コンテチーズ&栗かぼちゃ
玉ねぎ&ヘーゼルナッツ&ノワール・ド・ビゴールの背脂
のタルトレット

ノワールムティエ島のマグロのトロ
ルッコラのソース、ケイパー

サーブル・ドロンヌ産のあんこう
レモングラス風味のマッシュルーム、ムール貝のエミュルション

熟成牛のサーロイン
骨髄のエミュルション、季節の野菜

クイニーアマン
バニラアイスクリーム、りんごのコンポート


INFORMATION

Maison - メゾン

住所パリの地区マップ
3 rue Saint-Hubert 75011 (地区:オベルカンフ)
TEL
01 43 38 61 95
最寄り駅メトロ路線図
Rue Saint Maur 3番線
営業日
水〜日 12:30-14:00 / 19:30-21:30
定休日
月、火
カード
VISA, MASTER, AMEX
予算
昼コース 55€、夜コース90€、140€
http://maison-sota.com
他店舗
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