〈フランスゴログ〉さあ、行こう!

|FRANÇAIS| On y va. オニヴァ

|JAPONAIS| 行きましょう、始めましょう

|EXEMPLE| 
例1)
デートの支度をしていたら、彼氏がやってきて…
A: Tu es prête ?
チュ エ プれットゥ?
準備できた?
B: Oui. On y va !
ウイ オニヴァ!
うん。行こうか!
例2)
待合室で待っていたら、お医者さんがやってきて…
A: On y va ?
オニヴァ?
はじめましょうか?




|DÉFINITION| 
直訳すると「私たちはそこへ行く」。「va」は動詞「aller=行く」の活用形ですね。例1のように「行きましょう=Let’s go」という意味で使われるときと、例2のように「はじめましょう=Let’s start」という意味で使われるときがあります。

「私たちはそこへ行く」をフランス語にするなら「Nous y allons ヌ ズィ アロン」じゃないの?と思われる方もいるかもしれませんが、ここでは主語が「Nous」ではなくて「On」なのがミソ。そのおかげで簡潔な言い回しになっています。「On」は一般的な「人々」とか「われわれ」とかを指す言葉で、日常会話ではとてもよく登場します。 「Nous」を使うと自分も含めた「私たち」であることが強調されしまうけれど、「On」を使えば主語が誰なのかがちょっと曖昧になるのが便利なのですね。しかも、動詞の活用は主語が「Il/Elle」と同じなので、「Nous」よりもずっと簡単でもあります。

「On」を使った文章は、私たち日本人には不思議に感じられることもあります。たとえば「あそこに映画館ができたよ」と言うとき、「On a construit un cinéma là-bas.」という風に言ったりします。「<知らない誰か>が映画館を建てた」という文章が「映画館ができた」という意味になるというわけです。