フランスで、イスラム教徒の女性が着用する「ブルカ」や「ニカブ」と呼ばれる、目以外の顔のすべてを覆うベールを公共の場所でつけることを禁ずる法律が4月11日に施行されました。欧州のいくつかの国で議題に上がったことのある法律ですが、ヨーロッパでの施行を決定したのはフランスがはじめて。違反者には150ユーロ(約1万8000円)の罰金が科せられます。
フランスでは、この「ブルカ」を女性蔑視の象徴としてとらえる見方や、「郷に入りては郷にしたがえ」で、フランスに暮らす以上フランス社会のルールにのっとるべきという考え方がありますが、同時にこれを宗教の弾圧だと疑問を抱く人もおり、今後も議論は続きそうです。