〈新連載・パリところどころ〉01. カフェ・ル・ボナパルト

ときには可愛らしかったり、味があったり、歴史を感じたり…パリを歩いていると出会う、街角のさまざまな風景を、パリに暮らす日本人イラストレーターmarineさんの手描きのイラストとともにお届けします。

01. Café Le Bonaparte
カフェ・ル・ボナパルト

「パリところどころ」記念すべき第1回は、パリの街に欠かすことのできない存在であるカフェのある風景です。

ここは、サンジェルマン・デプレ教会のすぐ近くにある「カフェ・ル・ボナパルト」。青白赤のトリコロールのひさし、籐椅子、丸いカフェテーブル、黒と白の制服をびしっと着たウェイターさん、さらにはひさしの上に見える石造りの壁と白い雨戸まで、どこを切り取ってもいかにも「パリのカフェ」らしい佇まいで、ほんとうに絵になります。

19世紀末から20世紀にかけて哲学者や小説家、芸術家たちが集ったサンジェルマン・デプレ。その中心となったカフェとして世界的に有名なのは「カフェ・ド・フロール」「カフェ・デ・ドゥ・マゴ」の2店ですが、ジャン=ポール・サルトルとボリス・ヴィアンが足繁く通ったと言われているこの「ル・ボナパルト」も、歴史的なカフェのひとつです。

|Café Le Bonaparte |

住所:42 rue Bonaparte 75006(→MAP




⌘ イラストレーター

下山真鈴  Marine Shimoyama

東京生まれ、パリ在住。アパレルブランドのPRを経て、2006年に渡仏。パリでグラフィックアートを学んだのち、イラストレーターとして活動を開始。フランスと日本で、アパレル・コスメ関連のイラストや、雑誌やウェブサイトの挿絵などを手がける。パリの日常で見かけるおしゃれなパリジェンヌをイラストで紹介するブログ「パリウォッチ」をMadame Figaro Japonのウェブサイトで連載中。

12ヶ月のパリジェンヌ||marine-illustration.com||Instagram

⌘ 「パリところどころ」バックナンバー

No Comments Yet

Comments are closed