04. Fleuriste de la rue Racine
ラシーヌ通りのお花屋さん
「パリところどころ」第4回は、オデオン広場とサン・ミッシェル大通りを東西に結ぶラシーヌ通り、そしてその19番地にたたずむお花屋さんです。オデオン広場にはオデオン劇場があることから、17世紀の劇作家ジャン=バティスト・ラシーヌにちなんで名づけられた通り。書店やアンティーク、インテリア、洋服の店など、趣のある小さなショップが立ち並ぶ、雰囲気の良い小道なのです。
なかでもこのお花屋さん「スタニスラス・ドラベール」の店先は、味のある木目のファサードにいつもたくさんのお花が咲き乱れていて、そのときどきの季節が感じられて大好きです。6月の今は、バラとあじさいがカラフルですね。お花屋さんに注目してパリの街を歩いてみるのもおすすめです。ディスプレイにそれぞれの個性が感じられて、感性が刺激されまくりますよ。
お隣21番地の建物もお忘れなく。鋼鉄のドアの精巧な装飾、そして周りの彫刻も、とっても素敵です。パリの街をドアに注目して歩くのも最高のお楽しみですが、これについてはまた別の機会に…
|rue Racine|Stanislas Draber|
住所:19 rue Racine 75006
⌘ イラストレーター
下山真鈴 Marine Shimoyama
東京生まれ、パリ在住。アパレルブランドのPRを経て、2006年に渡仏。パリでグラフィックアートを学んだのち、イラストレーターとして活動を開始。フランスと日本で、アパレル・コスメ関連のイラストや、雑誌やウェブサイトの挿絵などを手がける。パリの日常で見かけるおしゃれなパリジェンヌをイラストで紹介するブログ「パリウォッチ」をMadame Figaro Japonのウェブサイトで連載中。