13. Place Dauphine
ドーフィヌ広場
「パリところどころ」第13回は、セーヌ川に浮かぶシテ島の西の端、ポン・ヌフのすぐ近くにある広場、ドーフィヌ広場です。
シテ島にはノートル・ダム大聖堂、大聖堂前の広場、サント・シャペル、コンシェルジュリー、公立病院、花市、警視庁、裁判所など、観光スポットと行政機関がぎゅっと集まっていて、いつも観光客で大にぎわいなのですが、このドーフィヌ広場だけは、不思議な静けさに包まれた場所です。マレ地区のヴォージュ広場と同じく、アンリ4世の命で17世紀初めに作られた三角形の広場で、石造りやレンガ造りの建物に囲まれています。レストランやカフェ、アートギャラリーなどが軒を連ね、暖かい季節には並木の緑の下にテラス席も広がります。ペタンク場では、愛好家たちが玉を投げて遊ぶ様子が見られます。
新緑の季節も、枯葉の季節も、冬枯れの季節も、それぞれの美しさがある場所で、とにかくすべてがとてもフォトジェニック。シテ島に来るたびに、必ず訪れるお気に入りのスポットです。
|Place Dauphine |
住所:place Dauphine 75001
⌘ イラストレーター
下山真鈴 Marine Shimoyama
東京生まれ、パリ在住。アパレルブランドのPRを経て、2006年に渡仏。パリでグラフィックアートを学んだのち、イラストレーターとして活動を開始。フランスと日本で、アパレル・コスメ関連のイラストや、雑誌やウェブサイトの挿絵などを手がける。パリの日常で見かけるおしゃれなパリジェンヌをイラストで紹介するブログ「パリウォッチ」をMadame Figaro Japonのウェブサイトで連載中。
|12ヶ月のパリジェンヌ||marine-illustration.com||Instagram|
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