37. Couronne des rois
クロンヌ・デ・ロワ
1月6日の公現祭(エピファニー)に食べるならわしのガレット・デ・ロワは今では日本でもすっかり有名になったようですね。フランスでは1月のデザートの定番として、ひと月の間に何度も食べます。
♡ガレット・デ・ロワいろいろ
♡イラストレーターmarineさんの「ガレット・デ・ロワ」イラスト
ガレット・デ・ロワといえば香ばしく焼かれたパイ生地のなかにフランジパンと呼ばれるアーモンドのクリームが入った丸い焼き菓子ですが、今回marineさんに描いてもらったのは、「Couronne des rois(クロンヌ・デ・ロワ=王様の冠)」または「Brioche des rois(ブリオッシュ・デ・ロワ=王様のブリオッシュ)」または「Gâteau des rois(ガトー・デ・ロワ=王様のケーキ)」などと呼ばれるバージョンです。ご存知でしたか?
実はフランスの南では歴史的に、ガレット・デ・ロワよりもこのブリオッシュのバージョンのほうがメジャーなのですが、最近はパリのパン屋さんやパティスリーでも見かけるようになりました。大きなドーナツ型のブリオッシュで、上にたっぷりのパールシュガーと大きなフルーツのコンフィがのっているだけの、とても素朴なお菓子…というよりはふわふわのパン。オレンジフラワーで風味づけをしているものも多いです。もちろん中にフェーヴも入っています。
フランジパン(アーモンドクリーム)が苦手な人や、ガレットのカロリーが気になる方、ガレットを食べすぎたので気分を変えたい方(笑)はぜひ試してみてください!
⌘ フランスで見つけたおいしいものとかわいいもの
フランスに星の数ほどあるおいしいものとかわいいものを、トリコロル・パリの目線でご紹介。パリに暮らす日本人イラストレーターmarineさんの手描きのイラストとともに、歴史のあるもの、職人さんが手作りするもの、フランス人なら誰もが知る庶民的なもの、今流行しているもの・・・など、フランスのあらゆるMerveille(素敵なもの)をお届けします。
⌘ イラストレーター
下山真鈴 Marine Shimoyama
東京生まれ、パリ在住。アパレルブランドのPRを経て、2006年に渡仏。パリでグラフィックアートを学んだのち、イラストレーターとして活動を開始。フランスと日本で、アパレル・コスメ関連のイラストや、雑誌やウェブサイトの挿絵などを手がける。パリの日常で見かけるおしゃれなパリジェンヌをイラストで紹介するブログ「パリウォッチ」をMadame Figaro Japonのウェブサイトで連載中。
|12ヶ月のパリジェンヌ||marine-illustration.com||Instagram|
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