29. Conserve de la Belle-Iloise
ラ・ベル・イロワーズの缶詰
フランス料理といえば肉料理を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、大西洋や地中海に囲まれた国なので新鮮な海の幸がとれます。オイル漬けやマリネなどの伝統的な製法の缶詰の種類も豊富で、手早く、でもヘルシーに食事を済ませたいときにとても便利です。魚の缶詰で最もメジャーなのはやはり、ツナ、そしてサーディンやサバなどの青魚。フランスでは一般的に、青魚よりも白身魚のほうが好まれるので、青魚を食べるのは缶詰でだけ、という人も多そうです。
重そうなイメージがある缶詰ですが、小さめサイズも多く、かつ賞味期限も長いので日本へのおみやげにもぴったりです。ただし魚介の缶詰は美味しいものとイマイチなものの差がわかりやすいだけに、セレクトは慎重にしたいもの。そんなときは魚介の缶詰のエキスパートともいえる「La Belle-Illoise(ラ・ベル・イロワーズ)」を選べば間違いはありません。
「La Belle-Illoise(ラ・ベル・イロワーズ)」は1932年、ブルターニュ地方キブロンの漁港近くで誕生した魚介の缶詰メーカーです。3代にわたり、採れたての新鮮な魚介だけを使って伝統的な製法で丁寧に作り続けられる缶詰の美味しさは格別です。昔ながらのレトロなイラストがとても素敵なのも大きな魅力で、おみやげにも喜ばれそうですよね。
今回marineさんが描いてくれたイラストの左はミュスカデの白ワインとハーブでマリネしたサーディンで、右は濃厚なオマールのビスク。どちらも可愛すぎませんか…他にも本当にたくさんの種類の缶詰やスープがあって、選べません!
価格:Sardines marinées au muscadet et aux aromates 4.7€〜
Bisque de Homard 6.5€〜
|La Belle-Illoise|
⌘ フランスで見つけたおいしいものとかわいいもの
フランスに星の数ほどあるおいしいものとかわいいものを、トリコロル・パリの目線でご紹介。パリに暮らす日本人イラストレーターmarineさんの手描きのイラストとともに、歴史のあるもの、職人さんが手作りするもの、フランス人なら誰もが知る庶民的なもの、今流行しているもの・・・など、フランスのあらゆるMerveille(素敵なもの)をお届けします。
⌘ イラストレーター
下山真鈴 Marine Shimoyama
東京生まれ、パリ在住。アパレルブランドのPRを経て、2006年に渡仏。パリでグラフィックアートを学んだのち、イラストレーターとして活動を開始。フランスと日本で、アパレル・コスメ関連のイラストや、雑誌やウェブサイトの挿絵などを手がける。パリの日常で見かけるおしゃれなパリジェンヌをイラストで紹介するブログ「パリウォッチ」をMadame Figaro Japonのウェブサイトで連載中。