31. Biscuits de LU
リュの焼き菓子
1846年ナントに誕生した老舗製菓メーカー「LU(リュ)」は、ビスケットやクッキーなどの焼き菓子を中心に数多くの商品があり、フランス全国どんなに小さいスーパーでも必ず置かれている国民的なブランドです。
以前トリコロル・パリでも紹介した「Petit beurre(プチ・ブール)」の他にも、長年、フランスの子どもたちのおやつの定番になっているさまざまなお菓子があるので今回はそれをイラストレーターのmarineさんに描いていただきました。
まずは左上と右下の「Petit écolier(プチ・テコリエ)」。プチ・ブールに板チョコをのせたもので、LUの超定番お菓子の1つ。その名のとおりLUのかごを持った小学生のモチーフは、1897年の誕生以来ずっと変わりません。ブラック、ミルク、ホワイトチョコレートの3種類があります。
右上のハート型はフランス定番のパイ菓子パルミエ。LUでは「Palmito(パルミト)」という名前です。バター香るパイ生地に砂糖を振りかけて焼いただけの、とてもシンプルながらやみつきになるお菓子です。
左下の「Beurre Nantais(ブール・ナンテ)」はバターたっぷりのサブレ。プチ・ブールよりもう少し濃厚な味が好みの人におすすめです。
そして最後に、中央の「Paille d’Or(パイユ・ドール)」。これまた1905年に誕生した歴史あるお菓子で、LU創業者自らがデザインしました。「黄金の麦わら」というその名のとおり、束ねた麦わらがモチーフです。サクサクのウェハースにフランボワーズのジャムがはさまっています。
LUのお菓子はどこでも見つかるうえに、どれも1箱150〜200円程度とお手頃価格なので、気軽なおみやげにもぴったりですよ。
|LU|
LUのいろんなお菓子がチェックできるオフィシャルサイト
⌘ フランスで見つけたおいしいものとかわいいもの
フランスに星の数ほどあるおいしいものとかわいいものを、トリコロル・パリの目線でご紹介。パリに暮らす日本人イラストレーターmarineさんの手描きのイラストとともに、歴史のあるもの、職人さんが手作りするもの、フランス人なら誰もが知る庶民的なもの、今流行しているもの・・・など、フランスのあらゆるMerveille(素敵なもの)をお届けします。
⌘ イラストレーター
下山真鈴 Marine Shimoyama
東京生まれ、パリ在住。アパレルブランドのPRを経て、2006年に渡仏。パリでグラフィックアートを学んだのち、イラストレーターとして活動を開始。フランスと日本で、アパレル・コスメ関連のイラストや、雑誌やウェブサイトの挿絵などを手がける。パリの日常で見かけるおしゃれなパリジェンヌをイラストで紹介するブログ「パリウォッチ」をMadame Figaro Japonのウェブサイトで連載中。