41. Gâteau basque
ガトー・バスク
フランスとスペインにまたがり、独自の文化を形成してきたバスク地方。この地方のスイーツと言えば、日本ではバスクチーズケーキが有名ですが、これはどちらかというとスペイン・バスクの名物で、フレンチ・バスクの郷土菓子といえばやはりこの「ガトー・バスク」です。
小麦粉とバター、砂糖、卵を使った生地で、外はカリッと香ばしくて中はホロホロ、ケーキとクッキーの中間のような食感。素朴な味わいで、飽きない美味しさなのです。今回Marineさんに描いてもらったのは、これまたバスク名物のダークチェリーのコンフィチュールを挟んだもの。そのほかに、カスタードを挟んだものも定番です。
ガトー・バスクといえば、1895年バイヨンヌに創業した老舗「Pariès(パリエス)」が有名。パリにもお店があるので、このバスクの郷土菓子を一度は味わってみてください。
|Pariès|
パリ店:9 rue Saint Placide 75006
⌘ フランスで見つけたおいしいものとかわいいもの
フランスに星の数ほどあるおいしいものとかわいいものを、トリコロル・パリの目線でご紹介。パリに暮らす日本人イラストレーターmarineさんの手描きのイラストとともに、歴史のあるもの、職人さんが手作りするもの、フランス人なら誰もが知る庶民的なもの、今流行しているもの・・・など、フランスのあらゆるMerveille(素敵なもの)をお届けします。
⌘ イラストレーター
下山真鈴 Marine Shimoyama
東京生まれ、パリ在住。アパレルブランドのPRを経て、2006年に渡仏。パリでグラフィックアートを学んだのち、イラストレーターとして活動を開始。フランスと日本で、アパレル・コスメ関連のイラストや、雑誌やウェブサイトの挿絵などを手がける。パリの日常で見かけるおしゃれなパリジェンヌをイラストで紹介するブログ「パリウォッチ」をMadame Figaro Japonのウェブサイトで連載中。
|12ヶ月のパリジェンヌ||marine-illustration.com||Instagram|
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