えりすぐりの季節のフルーツと未精製のきび砂糖を使い、添加物を一切入れずに丁寧に手作りされるジャムであっという間に大人気になった「コンフィチュール・パリジェンヌ」は、ローラとナデージュという2人のパリジェンヌが立ち上げたブランドです。ヴォージュ広場にある幼稚園に子供を通わせる「ママ友」として知り合った2人は、フランスの食卓に昔から欠かせないコンフィチュールを、よりガストロノミックで特別な、主役になれるような存在に変えたいと考えました。
イチゴ、フランボワーズ、アプリコットなどジャムの王道から、ニンジン&パッションフルーツ、栗と洋梨、トマトと洋梨など驚くような組み合わせまで、とにかくとびきりの美味しさ。パンにベターっと塗るのもいいけれど、小さなスプーンですくってじっくりと味わいたい、そんなコンフィチュールです。
パッケージの美しさも、「コンフィチュール・パリジェンヌ」の人気の理由のひとつです。大切な誰かへのプレゼントにぴったりな、金色にふちどられた気品のあるボックス。中には、ゴールドの蓋が輝く白い瓶が入っています。変質を防ぐために選ばれた光を通さない白い瓶。ジャムといえば透明なガラス瓶という固定観念をなくし、ジャムの色が見えないというデメリットよりも品質第一のこの選択も「コンフィチュール・パリジェンヌ」らしさです。
これまでデパートや高級食品店でしか買えなかった「コンフィチュール・パリジェンヌ」でしたが、ついに2017年、パリ12区にラボ兼ブティック兼レストランがオープンしました。鍋でコンフィチュールが作られる様子を眺めたり、味見して好みのコンフィチュールを買ったり、朝食・ランチ・ブランチ・午後のお茶を楽しんだりできる夢のような場所です。
価格:コンフィチュール(250g) 9.9€〜
|コンフィチュール・パリジェンヌのオフィシャルサイト|
|CONFITURE PARISIENNE|
住所:17 Avenue Daumesnil 75012 Paris
メトロ:Ledru Rollin 8番線
営:火〜金 10:00〜19:00
土・日 11:00〜19:00
休:月
フランスに星の数ほどあるおいしいものとかわいいものを、トリコロル・パリの目線でご紹介。パリに暮らす日本人イラストレーターmarineさんの手描きのイラストとともに、歴史のあるもの、職人さんが手作りするもの、フランス人なら誰もが知る庶民的なもの、今流行しているもの・・・など、フランスのあらゆるMerveille(素敵なもの)をお届けします。
下山真鈴 Marine Shimoyama
東京生まれ、パリ在住。アパレルブランドのPRを経て、2006年に渡仏。パリでグラフィックアートを学んだのち、イラストレーターとして活動を開始。フランスと日本で、アパレル・コスメ関連のイラストや、雑誌やウェブサイトの挿絵などを手がける。パリの日常で見かけるおしゃれなパリジェンヌをイラストで紹介するブログ「パリウォッチ」をMadame Figaro Japonのウェブサイトで連載中。