34. Diptyique Bougie Parfumée “PARIS”
ディプティック60周年記念キャンドル「パリ」
1961年、パリ左岸のサンジェルマン大通り34番地に誕生した「ディプティック」。現在は、アロマキャンドルや香水のブランドとして世界的な知名度を誇りますが、当時は、クリスチアーヌ、デズモンド、イヴの創始者3人が、自分たちが国内外で見つけてきた、好きなものだけを集めた「バザール」(当時のコンセプトストア)としてオープンしました。美術、絵画、テキスタイルデザイン、演劇と、さまざまな分野の芸術・文化に造詣の深い3人のセンスの良さは、パリジャンをはじめ海外からの粋人たちの耳目を集め、しだいにパリのリヴ・ゴーシュ(左岸)のエスプリを象徴する存在となっていきました。
60周年を迎える今年、「Le Grand Tour(ル・グラン・トゥール)」と題した限定コレクションを発表。旅行を愛し、知らない土地を巡ることで常に新しいインスピレーションを得てきた創始者3人へのオマージュとして、5つの都市(パリ、ヴェネチア、ミリエス、京都、ビブロス)にちなんだ香りのアイテムが揃います。
今回、「フランスでみつけたかわいいもの」として紹介するのが、そのうちのひとつで、「PARIS」をイメージしたキャンドル&リッドのコフレです。ディプティックを象徴する楕円形のラベルには、セーヌ川とその上に架かる橋、石畳、柳の木、そしてノートル・ダム大聖堂前のポワン・ゼロが描かれていて、眺めているだけで大好きなパリの街をゆっくりと散策しているような気分に浸れそうです。
ウッディな香りに、スパイスの効いたバニラがアクセントになっています。通常の透明なガラスとは異なり、少しくすんだパリらしい緑色の容器も限定モデルならでは。diptyqueの名前が刻印された木製の専用フタが付いて、80ユーロ(日本では税込13,530円)です。この機会にぜひ、手に入れたい逸品です。
価格:Bougie Parfumée “PARIS” 190g et Couvercle 80€(日本公式サイトでは税込13,530円)
|Diptyque|
ディプティックのオンラインショップ:
フランスのサイト→BOUGIE PARFUMÉE PARIS 190G ET COUVERCLE
日本のサイト→ディプティック60周年記念限定アロマキャンドル&リッド「パリ」
⌘ フランスで見つけたおいしいものとかわいいもの
フランスに星の数ほどあるおいしいものとかわいいものを、トリコロル・パリの目線でご紹介。パリに暮らす日本人イラストレーターmarineさんの手描きのイラストとともに、歴史のあるもの、職人さんが手作りするもの、フランス人なら誰もが知る庶民的なもの、今流行しているもの・・・など、フランスのあらゆるMerveille(素敵なもの)をお届けします。
⌘ イラストレーター
下山真鈴 Marine Shimoyama
東京生まれ、パリ在住。アパレルブランドのPRを経て、2006年に渡仏。パリでグラフィックアートを学んだのち、イラストレーターとして活動を開始。フランスと日本で、アパレル・コスメ関連のイラストや、雑誌やウェブサイトの挿絵などを手がける。パリの日常で見かけるおしゃれなパリジェンヌをイラストで紹介するブログ「パリウォッチ」をMadame Figaro Japonのウェブサイトで連載中。
|12ヶ月のパリジェンヌ||marine-illustration.com||Instagram|
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