16. Le Béret Français

今も昔も、フランス人を思い描くときに欠かせないのがベレー帽。バスク地方の羊飼いたちが羊毛のフェルトを使って手作りしたのが発祥で、当時は属する村やグループの色や紋章が決まっていたそう。以後、フランスの軍隊がかぶる帽子としても知られ、フランスのファッション史に欠かせない存在です。

フランスが好きなトリコロル・パリ読者さんなら、1つはお気に入りのベレー帽を持っているという人も多いでしょう。季節に合わせて素材違いや色違いでいくつも使い分けている、なんて人もいるでしょう。




今回ご紹介するのは2012年に誕生した新しいベレー帽のブランド「ル・ベレー・フランセ」。直訳すると「フランスのベレー帽」というズバリの名前が付いています。メイド・イン・フランスにこだわる若き企業家が、ベレー帽発祥の地であるベアルヌ地方で、時代の流れと共にやもなく閉鎖していくベレー帽工場で働いていた腕利きの職人たちに声をかけ、世界に向けたフランスが誇るベレー帽を作ろう!という意思のもとこのブランドを立ち上げました。

トリコロル・パリが特におすすめしたいのが、頭頂部に赤いチョボが付いたModeシリーズ。豊富なカラー展開で、本体の色は好みで選べ、チョボだけ必ず赤いツートンの可愛さがたまりません!長い歴史に培われた職人技と、遊び心のあるモダンなデザインが融合した逸品です。
→ Modeシリーズはこちら

たくさんカラーバリエーションがあって迷いますが、定番のネイビーかブラックをひとつ、そしてカラフルなグリーンやスカイブルーあたりもひとつ欲しいですね!あぁ、グレーも捨てがたい・・・赤いチョボとのコントラストの美しさを楽しんでください。お値段も手頃です。

価格:Béret Mode Femme 39€

|Le Béret Français|

パリのお店:
ギャラリー・ラファイエット(オペラ地区)にコーナーあり
ル・ベレー・フランセのオフィシャルサイト





フランスに星の数ほどあるおいしいものとかわいいものを、トリコロル・パリの目線でご紹介。パリに暮らす日本人イラストレーターmarineさんの手描きのイラストとともに、歴史のあるもの、職人さんが手作りするもの、フランス人なら誰もが知る庶民的なもの、今流行しているもの・・・など、フランスのあらゆるMerveille(素敵なもの)をお届けします。

下山真鈴  Marine Shimoyama

東京生まれ、パリ在住。アパレルブランドのPRを経て、2006年に渡仏。パリでグラフィックアートを学んだのち、イラストレーターとして活動を開始。フランスと日本で、アパレル・コスメ関連のイラストや、雑誌やウェブサイトの挿絵などを手がける。パリの日常で見かけるおしゃれなパリジェンヌをイラストで紹介するブログ「パリウォッチ」をMadame Figaro Japonのウェブサイトで連載中。

12ヶ月のパリジェンヌ
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