12. Parka de Petit Bateau



フランス人は傘をささない・・・とよく言われますが、実際、小雨程度ならまったく意に介さず傘なしで歩く人がほとんどです。天気がころころと変わりやすく、小雨が当たったり、ザーッと夕立ちのような激しい雨が降ったりしても、数分後には雨足が弱まり、気づけば止んでいるということが多いというのも、傘を持つまでじゃないかな?と判断してしまう理由の一つかもしれません。




その代わり、日本よりも多く見かけるのがレインコートを着ている人たち。多少の雨ならばフードをかぶってしのぐ人が大半です。その分、レインコートのバリエーションも日本以上に多く、雨の降る中カラフルなコートに身を包んだ姿をよく見かけます。なかでもひときわ目立つ黄色いレインコートは、1920年創業のフランスの老舗子供服ブランド「プチバトー」。子供はもちろん、大人でもたくさんの愛用者がいます。

今回marineさんが描いてくれたのは、やっぱり定番のイエロー!雨雲で暗くなった景色にパッと花が咲いたように目を引きます。安全面だけでなく、雨のせいで少しダウン気味の気持ちも明るくしてくれるような色ですよね。




「プチバトー」のレインコートと言えば、細いピッチのボーダーの裏地が特徴。柔らかなジャージ素材のボーダー生地で着心地も抜群です。大人用はペールピンクやカーキ、違うモデルでネイビーやレッドなどカラーバリエーションが豊富なので、黄色はちょっと手を出しにくい・・・という人も自分に合ったモデルが見つかります。イラストの「オーバーサイズパーカー」はレディース専用で、あえてこのモデルを選んだ理由は、昔からの定番でユニセックスの「Ciré(ゴム引き)」モデルより軽めだから。「Ciré(ゴム引き)」モデルは素朴なスタイルがとっても可愛いのですが、湿気の多い日本だと少し暑く感じるかもしれません。どちらも日本の「プチバトー」で販売しているのでチェックしてみてください。

価格:159€(サイズ XS/S, M/L)

|Petit Bateau|

パリのお店:
6 rue Des Francs Bourgeois 75003
53 bis Rue De Sèvres 75006
116 Avenue Des Champs Elysées 75008
50 Rue Des Abbesses 75018
他にギャラリー・ラファイエットやBHVにも入っています。

プチバトーのフランスオフィシャルサイト





フランスに星の数ほどあるおいしいものとかわいいものを、トリコロル・パリの目線でご紹介。パリに暮らす日本人イラストレーターmarineさんの手描きのイラストとともに、歴史のあるもの、職人さんが手作りするもの、フランス人なら誰もが知る庶民的なもの、今流行しているもの・・・など、フランスのあらゆるMerveille(素敵なもの)をお届けします。

下山真鈴  Marine Shimoyama

東京生まれ、パリ在住。アパレルブランドのPRを経て、2006年に渡仏。パリでグラフィックアートを学んだのち、イラストレーターとして活動を開始。フランスと日本で、アパレル・コスメ関連のイラストや、雑誌やウェブサイトの挿絵などを手がける。パリの日常で見かけるおしゃれなパリジェンヌをイラストで紹介するブログ「パリウォッチ」をMadame Figaro Japonのウェブサイトで連載中。

12ヶ月のパリジェンヌ
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