ストウブのココット鍋は、間違いなく、最も有名なフレンチデザインのひとつ。その佇まいの美しさはもちろん、名だたるプロのシェフたちに支持される製品の確かさ、使い勝手の良さから、日本をはじめ世界各地で根強い人気を集めます。
STAUB社はフランス東部のアルザスにて、1974年にフランシス・ストウブ氏によって創業されました。彼自身、大の料理好きだったそうです。以来、ホーローびきのココット鍋はロングセーラーとなり、伝統的な職人技を守りつつ、最先端の技術を組み合わせながら製造されています。良いものを受け継ぎながらも、革新的な変化を恐れない姿勢が、ココットの凛とした姿に重なります。
直火、IH調理はもちろん、フタをつけたままオーブンにもそっくりそのまま入れて、じっくり煮込んだり、ローストしたり、さらには、そのまま食卓に出しても絵になるというのが、ストウブのココット鍋の魅力です。
フタの内側についているピコ(突起という意味のフランス語、響きが可愛いですね)により、雨だれが落ちるように水滴がお肉や野菜を調理しながら保湿してくれるので、しっとりふっくらと仕上がるのも特徴です(アロマレインと呼ぶということを今回学びました!)。
ラウンドにするかオーバルにするか、サイズと色もたくさんあるので悩むところです。今回、イラストレーターのmarineさんが選んでくれたのは、グラファイトグレー。定番のブラックやカラフルなものも素敵ですが、グラファイトグレーは、これぞフレンチシックという色合いで、さりげないテーブルの主役になってくれそうです。もちろん、キッチンに置いてあるだけでもおしゃれですよね。
価格:ココット鍋 12,100円〜
|Staub|
ストウブ日本語公式サイト
フランスに星の数ほどあるおいしいものとかわいいものを、トリコロル・パリの目線でご紹介。パリに暮らす日本人イラストレーターmarineさんの手描きのイラストとともに、歴史のあるもの、職人さんが手作りするもの、フランス人なら誰もが知る庶民的なもの、今流行しているもの・・・など、フランスのあらゆるMerveille(素敵なもの)をお届けします。
下山真鈴 Marine Shimoyama
東京生まれ、パリ在住。アパレルブランドのPRを経て、2006年に渡仏。パリでグラフィックアートを学んだのち、イラストレーターとして活動を開始。フランスと日本で、アパレル・コスメ関連のイラストや、雑誌やウェブサイトの挿絵などを手がける。パリの日常で見かけるおしゃれなパリジェンヌをイラストで紹介するブログ「パリウォッチ」をMadame Figaro Japonのウェブサイトで連載中。