第40回セザール賞の授賞式は2月20日!

フランスで最も権威ある映画賞、セザール賞の授賞式が今年もパリのシャトレ劇場で2月20日(金)に開催されます。今年は40回という節目の年を迎えます。プレジデントは2008年に監督した『Bienvenue chez les Ch’tis シュティの国へようこそ』がメガヒットを記録したお笑い出身の俳優ダニー・ブーン。司会は2001年、2002年にも担当してそのスキのないしゃべりが大好評だった俳優のエドゥアール・べール。公式ポスターを飾るのは97年に『Pédale douce ペダル・ドゥース』で主演女優賞を獲得した女優のファニー・アルダン。写真はトリュフォー監督の『Vivement dimanche! 日曜日が待ち遠しい!』のもの。ポスターの左下には、1月のテロ事件を受けて「Je suis Charlie」と記されています。また、名誉賞はアメリカ人俳優のショーン・ペンに贈られます。



気になるノミネートですが、個人的に注目しているのは、以前トリコロル・パリのニュースでもお伝えした、イヴ・サン=ローランの映画対決!ピエール・ニネイとギャスパー・ウリエルの主演男優だけでなく、恋人役を務めたギヨーム・ガリエンヌとジェレミー・レニエの両者も助演賞にノミネートされています。どちらに軍配があがるのかものすごく気になります。が、ただ、作品賞としてはギャスパーが主演したボネロ監督版のみのノミネートで残念。マリオン・コティヤールとギヨーム・カネが夫婦で仲良く受賞、なんていうのも面白いですよね。

助演女優賞にノミネートされているクリステン・スチュワートも注目です。外国映画賞以外でアメリカ人の俳優がノミネートされるのはごく稀なこと。彼女がどこまで食い込んでいくのか楽しみです。2月16日まで開催されているオンラインのフランス映画祭「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」にも出品している女優メラニー・ロランが監督した『Respire 呼吸-友情と破壊』に出演している若手女優ふたりが新人賞にノミネートされていますが、カンヌ映画祭のようにダブル受賞があったりして〜?!とひそかに期待しています。

⚫︎ 優秀女優賞 ⚫︎
ジュリエット・ビノシュ 『SILS MARIA』
マリオン・コティヤール 『DEUX JOURS, UNE NUIT』
カトリーヌ・ドヌーヴ 『DANS LA COUR』
エミリー・ドゥケンヌ 『PAS SON GENRE』
アデル・エネル 『LES COMBATTANTS』
サンドリーヌ・キベルラン 『ELLE L’ADORE』
カリン・ヴィアール 『LA FAMILLE BÉLIER』

⚫︎ 優秀男優賞 ⚫︎
ニエル・アレストリュプ 『DIPLOMATIE』
ギヨーム・カネ 『LA PROCHAINE FOIS JE VISERAI LE COEUR』
フランソワ・ダミアン 『LA FAMILLE BÉLIER』
ロマン・デュリス 『UNE NOUVELLE AMIE』
ヴァンサン・ラコスト 『HIPPOCRATE』
ピエール・ニネイ 『YVES SAINT LAURENT』
ギャスパー・ウリエル 『SAINT LAURENT』

⚫︎ 優秀助演女優賞 ⚫︎
マリアンヌ・ドゥニクール 『HIPPOCRATE』
クロード・ジェンサック 『LULU FEMME NUE』
イジア・イジュラン 『SAMBA』
シャルロット・ル・ボン 『YVES SAINT LAURENT』
クリステン・スチュワート 『SILS MARIA』

⚫︎ 優秀助演男優賞 ⚫︎
エリック・エルモスニーノ 『LA FAMILLE BÉLIER』
ギヨーム・ガリエンヌ 『YVES SAINT LAURENT』
ルイ・ガレル 『SAINT LAURENT』
レダ・カテブ 『HIPPOCRATE』
ジェレミー・レニエ 『SAINT LAURENT』

⚫︎ 優秀新人女優優賞 ⚫︎
ルー・ドゥ・ラージュ 『RESPIRE』
ルアーヌ・エメラ 『LA FAMILLE BÉLIER』
ジョセフィーヌ・ジャピ 『RESPIRE』
アリアーヌ・ラベド 『FIDELIO, L’ODYSSÉE D’ALICE』
カリジャ・トゥレ 『BANDE DE FILLES』

⚫︎ 優秀新人男優賞 ⚫︎
ケヴィン・アザイス 『LES COMBATTANTS』
アフメッド・ドラメ 『LES HÉRITIERS』
キリル・エメリヤノフ 『EASTERN BOYS』
ピエール・ロシュフォール 『UN BEAU DIMANCHE』
マルク・ジンガ 『QU’ALLAH BÉNISSE LA FRANCE』

⚫︎ 優秀作品賞 ⚫︎
『LES COMBATTANTS』トマ・カイリー監督
『EASTERN BOYS』ロバン・カンピヨRobin Campillo
『LA FAMILLE BÉLIER』エリック・ラルティゴ監督
『HIPPOCRATE』トマ・リルティ監督
『SAINT LAURENT』ベルトラン・ボネロ監督
『SILS MARIA』オリヴィエ・アサヤス監督
『TIMBUKTU』アブデラマン・シサコ監督

⚫︎ 優秀外国映画賞 ⚫︎
『それでも夜は明ける』スティーヴ・マックイーン監督
『6才のボクが、大人になるまで』リチャード・リンクレイター監督
『サンドラの週末』ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督
『イーダ』パヴェウ・パヴリコフスキ監督
『MOMMY』グザヴィエ・ドラン監督
『グランド・ブダペスト・ホテル』ウェス・アンダーソン監督
『ウィンター・スリープ』ヌリ・ビルジェ・セイラン監督

ほかにもドキュメンタリー映画賞、アニメーション映画賞、音楽、撮影、脚本など様々な授賞作のリストは、公式サイトからダウンロードすることができます(下のLES NOMINATIONS 2015をクリック)。

セザール賞オフィシャルサイト

No Comments Yet

Comments are closed